「タイラー・レイク 命の奪還2」(2023)
作品概要
- 監督:サム・ハーグレイブ
-
脚本:ジョー・ルッソ
-
原案:ジョー・ルッソ、アンソニー・ルッソ
- 撮影:グレッグ・バルディ
- 編集:アレックス・ロドリゲス
- 出演:クリス・ヘムズワース、ゴルシフテ・ファラハニ、オルガ・キュリレンコ、アダム・ベッサ、トルニケ・ブジアバ、ティナティン・ダラキシュヴィリ 他
サム・ハーグレイブ監督によって生み出されたノンストップアクション映画「タイラー・レイク 命の奪還」。
Netflixで記録的な再生数を叩き出した作品に続編が作られ、再びクリス・ヘムズワースが伝説の傭兵タイラー・レイクを演じます。
その他ゴルシフテ・ファラハニがチームリーダーを再演。そのほか、オルガ・キュリレンコ、アダム・ベッサらも出演。
前作から引き続きルッソ兄弟も噛んでいる作品。また制作と配信はNETFLIXで、劇場公開はありません。
先月の中盤に配信公開され早速観ていたのですが、感想はしっかり残していませんでしたので、この機会に。
〜あらすじ〜
少年の救出劇により瀕死の重傷を追ったタイラー・レイク。
救命措置により命を救われた彼は、身を隠す山小屋で静かにリハビリをして過ごしている。
しかし有能な資産である彼を世界は放っておかない。
刑務所に住んでいる母と子どもたちを救出する任務が与えられたのだ。
彼らはマフィアのボスの妻と子で、刑務所さえ帝国に変えてしまうボスにより束縛されている。
妻はタイラーの元妻の姉妹だった。またも運命が交錯し、タイラーは人質救出のためにチームと共に刑務所へ向かう。
そして地獄の蓋が開いたかのように、苛烈かつ終わりなき戦いに身を投じていくのだった。
感想/レビュー
加速しまくって吹っ切れたアクション
前作が好きなら間違いなく楽しめるでしょう。
異常なほどに加速したアクションの釣瓶打ちにはくらつきます。
正直前作と同様に話なんてものはないです。
私はその点で秤にかけた際に、前作ではアクションの凄さよりも話のなさで微妙な評価になりましたが、今作はアクションをガチガチに強化したことで高評価になりました。
それくらい激しいです。そして一定までレベルが達しているので美しく心地よくすらあります。
これは「ジョン・ウィック」シリーズが見せているものに近いかもしれません。
アクションのコリオグラフィー、長回し風にみせている撮影技術、ある程度はCGがあっても基本はプラクティカルに行う姿勢。
いずれもが凄まじいレベルです。
クリヘムが狭い坑道の中近接格闘に、と思えば火が付いたまま広場で360度闘い、列車の上にのってミニガンをぶっぱなす。
いずれもほぼ休みなしに次々に繰り出されていくものですから、おなか一杯感がすごいです。
気持ちよくすらある
それぞれがまさに寸分の狂いもなく。タイミング、役者の動き、アクションの精度、捉えきるカメラワーク。
全部が完成されたとき、そこには精密な機械が動く様を見るような視覚的な心地よさすらあります。フェティッシュです。
単純にチームワークがヤバいってこと。
各セクションが往路意識全開で全力投球しなければ、ここまでの引き込みあるアクションを展開するのは難しいと思います。それだけで見どころなんです。
地理的なゴール設定があり観やすい
舞台設定に関しても構築はうまいなと思います。
地理的なゴール設定が、事実上俯瞰して観れなくても明確にあります。その中でアクションが繰り出される。
刑務所からの脱出、中央広場の突破、合流地点までのドライブ。
またガラス張りの天井の上での戦闘についても、ただでさえひやひやするのに仲間を助けるというリミット的な要素まで絡めてくる。
ゴルシフテ・ファラハニの華麗・苛烈さ
クリス・ヘムズワースの体当たりアクションもすごい。燃える腕でぶん殴っていくのとかゲームの炎系キャラのようです。
しかし、今作で光ったのはゴルシフテ・ファラハニでしょうか。
美しい彼女が悪態つきつつもものすごいシャウトと激しさで敵を倒していく。ふとした瞬間に見せる優しいまなざし含めて、美しカッコよさで惚れる人が多いでしょう。
突き詰めてアクションに振り切りまくったエネルギッシュな作品。楽しめました。
今回の感想はここまで。ではまた。
コメント