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「M3GAN ミーガン」”M3gan”(2022)

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「M3GAN ミーガン」(2022)

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作品概要

  • 監督:ジェラード・ジョンストン
  • 脚本:アケラ・クーパー
  • 原案:アケラ・クーパー、ジェームズ・ワン
  • 製作:ジェイソン・ブラム、ジェームズ・ワン
  • 音楽:アンソニー・ウィリス
  • 撮影:ピーター・マキャフリー
  • 編集:ジェフ・マケボイ
  • 出演:アリソン・ウィリアムズ、ヴァイオレット・マッグロウ、エイミー・ドナルド、ジェナ・デイヴィス、ロニー・チェン 他

「透明人間」「ザ・スイッチ」などのブラムハウス製作の、子ども向けAIロボットによる過保護ホラー。

監督はジェラード・ジョンストン。製作はジェイソン・ブラムとジェームズ・ワンがタッグを組んでいます。

出演はヴァイオレット・マッグロウ、「ゲット・アウト」などのアリソン・ウィリアムズ、またエイミー・ドナルド、ジェナ・デイヴィスがそれぞれボディと声でロボットのミーガンを演じました。

ブラムハウス製のホラーとしてルックや予告編から何かと話題だった作品。

北米ではミーガンの造形が若い世代でバズったことから結構若者ターゲットで広告宣伝していた模様。

日本公開に関しては結構遅くなると聞いていましたが、まあ6月には公開されました。

公開後になかなか日付が合わずに見に行けなかったところやっと時間調整して観てきました。

ほとんど上映終了間近で1日1回上映でしたが、結構学校帰りの学生とか若い世代でにぎわってました。

「M3GAN ミーガン」の公式サイトはこちら

〜あらすじ〜

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玩具メーカーで研究開発を進めているジェマは、自身が熱心に取り組んでいた子どもの遊び相手になるAIを作っている。

ある時彼女の姪、ケイディが両親を亡くし、ジェマが保護者となるのだが、AI開発の多忙さに並行してケイディの面倒は見きれない。

ケイディから得たヒントでついにAIロボット”ミーガン”を完成させたジェマは、ミーガンにケイディの世話と絶対の保護をプログラムした。

ミーガンはケイディと過ごしながら学習を進めさせ、ゆくは本公開として世界に発表する予定だ。

しかし、隣人の犬にケイディが襲われたことから、ミーガンは暴走を始めていく。

感想/レビュー

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馴染みある題材にサービス精神を

AIの暴走。そのへんは使い古されています。

そもそもスカイネットもそんなもんですし、「アイ、ロボット」だとか2019年版の設定が変更された「チャイルド・プレイ」もまさに人工知能暴走的なものです。

なので真新しさとかユニークさではあまり期待しなくて良いのかと。

期待すべきはブラムハウスのテイスト。

ホラーでありつつもややコメディ的で、エンタメとして楽しめる部分です。

今作は一言で言えば、「もう一声」に応えてくれる気前のいい映画なのです。

違和感が怖さに

ミーガンの造形。ここが良い味を出しています。

一般的に人間は人間の顔についてその真偽、違和感に敏感だとされています。

CGで様々なものが作れたり、それこそ特殊メイクもある中ですが、人間の顔を人工的に作り出すと見抜かれる。

人間は普段の生活から、自分自身含めてとにかく人間の顔を見まくっているために、少しの違和感でも感づいてしまうのが理由だとか。

で、それを逆手にとれるのがホラーですね。

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人の形をしているし質感も似せている。

それでもやはり違うというのが分かると、”人ならざる者が人の皮をかぶっている”という気味の悪さを出せるわけです。

ミーガンも明らかに怖いアナベル人形のようなわけではなく、しかし整いすぎた顔造形とか眼とか人間ではない感じがちょうどバランス良いです。

人工感が良い

あとミーガンを演じたのは声がジェナ・デイヴィス、そしてボディの動きではダンサーであるエイミー・ドナルド。

二人が合わさってアイコニックなAIロボが生まれています。

ジェナ・デイヴィスはもちろん電子ブラーのようなエフェクトもありますが、心こもってないリアクションなどが不気味。

予告でも出てましたけど、あんなに心こもってない”It’s insane, right?”は見事すぎる。

そしてボディを演じたエイミー・ドナルド。

これも話題ですが、例のダンスシーン。やはり気味悪くて最高。

ミーガンがぶちのめしていくのがまあ割とくそったれなのも、暴走を示しつつ感じ悪くさせないエンタメにしている要因でしょう。

実際には映画において割と避けられるような対象を殺しているんですけどね。

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機械任せな子育て。

スマホやタブレット、AIボットを与えて自分の好きなことに没頭する保護者という皮肉めいたものも入れている。

そこが論点ではないので深入りしませんが、現代的な意味合いを持たせてのドラマ構築はやはりブラムハウスらしいなと思います。

企業の収益重視体制だったり、サタイアも含めているからこそ、無実の人がやられてしまうような陰惨さは回避できているわけです。

最終的にはまるで「エイリアン」とか、「ターミネーター」のような展開もあってサービス精神旺盛。

こうしたホラー映画らしい、終わったと思ったらあともうひとアクション!という約束事も守ってくれていて非常に良心的。

実際にミーガンが自分のボディ以外の電子機器などにどの程度影響できるのか、がやや分かりにくいですが、まあウルトロン的な感じでの暗躍から続編も行けそうではあります。

実際、北米での好評と成功を経て「M3GAN 2.0」として2025年に続編公開を予定しているらしいですね。

やはりブラムハウス製の作品は、A24のアート振り切った感じよりももっと大衆受けしていいですね。

ここがエンタメとして皆に楽しんでもらえる、スプラッタ、ホラー、スリラーの文化を守ってくれるでしょう。

今回はこのくらいです。

最後まで読んでいただき、どうもありがとうございました。

ではまた。

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