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「偽りなき者」”The Hunt” aka “Jagten”(2012)

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映画レビュー
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「偽りなき者」(2012)

  • 監督:トーマス・ヴィンターベア
  • 脚本:トーマス・ヴィンターベア、トビアス・リンホルム
  • 製作:モーテン・カウフマン、シーセ・グラウム・ヨルゲンセン
  • 音楽:ニコライ・イーグルンド
  • 撮影:シャルロッテ・ブルース・クリステンセン
  • 編集:アンネ・オーステルード、ヤヌス・ビレスコフ=ヤンセン
  • 出演:マッツ・ミケルセン、トマス・ボー・ラーセン 他

2013アカデミー賞外国語のノミネートした作品。デンマーク映画です。

「007カジノロワイヤル」(2006)で悪役を演じ今ではハンニバルでも人気のマッツ・ミケルセンが主演です。彼の演技は高く評価されてますね。

実は日本で観たわけではないんですが、そこではなかなかの評判でした。日本公開ではどのくらい話題だったのかな?DVDオンリーのリリースが悲しい・・・

クリスマスも近い頃、デンマークの小さな村。

幼稚園の先生ルーカスは教え子たちの人気者で周囲からも信頼が厚かった。特に親友のテオの娘、クララはルーカスを慕っていた。

離婚して妻と息子と離れていたルーカスだが、息子は父と暮らしたいと言ってくれる。そしてルーカス自身も恋人を見つけ幸せだった。

しかしクララのある発言がルーカスの人生を狂わせていく。

冤罪がテーマになり、いかに人の信頼や周囲の態度が変わるのかを描く映画です。ただそれだけですまないのが私たちの世界を深くまた残酷に見せています。

後味はおそらく悪い部類なのでしょうが、私は戒めとして心に残している映画です。

また何と言っても絶賛されるマッツ・ミケルセンの演技の素晴らしさ。

人が良すぎる感じや一人抱えてしまう性格など、感情的にならない分見えないものを表情や仕草で演じています。

彼の演技がこのルーカスを輝かせ命を与えたのは間違いないです。

冤罪。しかしそれだけでなく嘘の怖さもありますね。

子供であるからこその見分けの付けづらさ。対処の難しさ。深入りするのも遠慮する事案ですし、心的ストレスなどを考えると思いきった調査の静らいものです。

なにしろ「怖くて嘘をついている。」「傷ついて記憶が曖昧なんだ」などと真っ当に見えるロジックで悪い方悪い方へと向かっていく様子は、真実を知る観客の方からすると胸が痛いです。

みんな至極悪くもない普通に人間的な判断ですから。

純粋な嘘による破滅劇。悪のいない悲劇。

人は信じずまわりにも危険が及んでしまう。それでも真っ直ぐに訴えるルーカスの目には何も残されていないのです。

そして一度押された烙印が消えることはなく彼に一生付きまとうのですね。

ルーカスは森で狩りをしています。そして彼はこの件で狩られる側に。それは文字通り猟銃の先に立つまでに。

私たちはこの変換を、狩りを観ます。そして現実社会でも狩りを見、ましかしたら狩りをするかもしれません。そしてそれと同じように予期せず狩られることもあり得ます。

そんな警鐘、戒めの映画でした。

いわば鬱映画、トラウマ映画ですが一見の価値はあります。

デンマークの田舎のこじんまりした画にミケルセンの魅力。是非観て欲しいですね。

それではまた次に。

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