「スター・ウォーズ」(1977)
- 監督:ジョージ・ルーカス
- 脚本:ジョージ・ルーカス
- 製作総指揮:ジョージ・ルーカス
- 製作:ゲイリー・カーツ
- 撮影:ギルバート・テイラー
- 編集:ポール・ハーシュ、マーシア・ルーカス、リチャード・チュー
- 音楽:ジョン・ウィリアムズ
- 美術:ジョン・バリー
- 音響効果:ベン・バート
- SFX:ジョン・ダイクストラ、リチャード・エドランド、フィル・ティペット、ジョン・スティアーズ、ILM
- 特殊メイク:スチュアート・フリーボーン、ダグ・ベズウィック、リック・ベイカー
- 出演:マーク・ハミル、キャリー・フィッシャー、ハリソン・フォード、アレック・ギネス 他
ジョージ・ルーカス監督によるSFファンタジー映画。有名過ぎて実は意外と見たことない人も多いこの作品。
そして人によって思い入れの強さに凄まじく差のある映画ですね。実は1本も観たことない!という人から、めちゃめちゃマニア、人生を捧げる人まで。私も人生を変えられた作品です。
当時としては無名だったマーク・ハミル、キャリー・フィッシャーに、ハリソン・フォードらが出演。さらに「アラビアのロレンス」などの大御所である名優アレック・ギネスが出演。
子供のころのごっこ遊びが、究極に楽しい映像世界となってやってきます。
遠い昔、はるか彼方の銀河系で・・・
銀河帝国の圧政に多くの民が苦しみ、反乱同盟軍が自由と平和のために立ち上がる。彼らは帝国の重要な要塞の設計図を盗み出すが、帝国艦に捕まってしまう。同盟軍のレイア姫は2体のドロイドに設計図を託す。
ドロイドたちは辺境の惑星に流れ着き、田舎育ちの青年ルーク・スカイウォーカーのもとに身を寄せることとなった。
帝国の追跡が迫る中、ルークはドロイドに記録されていたメッセージから、変わり者の老人とされるベン・ケノービを訪ね、反乱軍に力を貸すように頼まれるのだった。
密輸船の船長ハン・ソロ、彼の相棒チューバッカらとともに、ルークは銀河帝国との戦いに身を投じていく事になる。
そもそもジャンル映画、B級でしかないSFというものをこの作品はあっという間に大きな予算で動く大作へ押し上げてしまいました。これが無かったら誕生していないSF映画は多いでしょう。
と言ってもやはり娯楽ジャンル。物語は子供もわかりやすい、いや誰もが幼いころ夢中になったようなストーリーです。
~田舎の少年が賢者に導かれ、クセのある仲間と共に悪の軍団からお姫様を救い出す。パイロットになって悪の要塞を攻撃。見事悪は滅び、栄光を手に!~
という感じ。ただスゴいのがそれを大人も楽しめるよう上質に仕上げているところです。
メインの3人は青春ドラマ。そして戦争と史劇に近いジェダイの話。難しいSFではないですね。
誰もが印象深い人物、ダース・ベイダー。真っ黒なマスク、不気味な呼吸音。忘れられない恐怖とカリスマの悪役です。人気キャラでもありますよね。
ベイダーのテーマとしてよく聞く音楽。(実は帝国のテーマという名前ですが。)この作品に置いてはキャラも大事ですが、やはりジョン・ウィリアムスの力が大きい。メインテーマ、各スコア。本当に素晴らしい映画音楽。このスペースオペラに欠かせないもの。銀河に鳴り響くクラシック音楽とは斬新で、しかも調和させるのは至難の業です。
そして見るべきは特撮のすごさ。ミニチュアで撮影された宇宙船、そのドッグファイト。戦争映画のカットを参考に迫力ある攻防を見せてくれます。CGより正直素晴らしいですよ。
ファルコン号やTIEファイター。いろいろな宇宙船の他ドロイドも。あの汚れ具合やボロさは、ピカピカで丸みのフォルムが定番だった当時のSFを打ち壊す衝撃。生きているのです、宇宙が。
その生きた宇宙で大切なキー・・・フォース。
「フォースと共にあらんことを。」色々な星人がいて人物はそのフォースでつながっていると言います。素敵ですね。どんな人でも繋がれる、助け合い善の力を共有できるなんて。
これスターウォーズが生んだものの中で1番素敵じゃないでしょうか?
若者が外の世界に出る。友、恋、師、仇。そして冒険と戦争。
子供のころなりきって夢みた世界がここにあるんです。
それを作ってくれたんですね。そして上で言う人物(キャスト含め)、音楽、デザインや戦闘の編集。すべてが完璧。もし、万が一どこか一つでも違ったら、最悪のB級ダメSFになっていたと思います。無編集の映像や没デザインの衣装や宇宙船を見ましたが、酷いものでしたし笑
本当に奇跡的な統合がされた映画です。想い入れ具合は別として、一度は観て欲しい映画。
ということでちょっと長めでした。もっと書きたいくらいですけどね笑
友人にもまともにみてない人もいますし、7公開を機に色々盛り上がって欲しいですね。
それでは・・・May the Force be with you…
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