「暴力脱獄」(1967)

  • 監督:スチュアート・ローゼンバーグ
  • 脚本:ドン・ピアース、フランク・ピアソン
  • 製作:ゴードン・キャロル
  • 音楽:ラロ・シフリン
  • 撮影:コンラッド・L・ホール
  • 編集:サム・オースティーン
  • 出演:ポール・ニューマン、ジョージ・ケネディ 他

ポール・ニューマンと言えば私は「ハスラー」(1961)、「評決」(1982)、ロバート・レッドフォードと共演の「明日に向かって撃て」(1969)、「スティング」(1973)などが好きなものが多いです。

すっごくカッコいいし、スマイルが素敵。この映画でもベビーフェイスの笑顔が堪能できます。

「暴力脱獄」という邦題ですが、原題の”Cool Hand Luke”とかなり違いますね。クールハンドはここではポーカーの手、役ということで、映画での主人公ルークのあるシーンに基づいていると思います。

邦題はなぜこうなったかよくわかりません。そこまで暴力的ではないですし・・・

真夜中に酔っぱらってパーキングメーターを切っていたルーク。

公共物破壊で刑務所に入ることになった彼は、やたらに規則をつくり囚人を支配する看守や所長に従わずにいた。

決して強くも賢くもないが、服従だけはしないルークは次第に他の囚人に好かれ英雄視されるようになる。そしてそれを所長たちは危険視しはじめる。

いわゆる反体制的な主人公の話で、アメリカンニューシネマの流れを汲んだ作品です。

支配や規制、ルールを嫌って自由に生きることを目指すのです。多くのニューシネマがある中でもこの作品は高い評価を受けていますね。

時代の流れがそうさせたのか、社会をよくするためにルールが増えていったわけです。そしてその先に出てきたのは生き方の理想です。

この映画でもルークの母が少し話しますが、男は強く、立派な仕事に就き結婚して子供を持つ。女は優しくいい妻となりいい母となる。

悪くないですが、良くもないと感じます。生き方に正解があるようなのには、ルークと同じく反対ですね。

 ただ自由に生きたくて、命令されるのも嫌い。ルークは悪人でなくても善人でもないです。

何にも持たずに立ち向かう。ボクシングもポーカーもそして人生も。そんな姿が他の囚人たちには憧れの存在であり聖人に見えるのです。

事実この映画でかなりルークをキリストのように描いている部分が見受けられました。

ゆでたまごのシーンの最後、机に寝ているのが上から映されますが、磔になるキリストにそっくり。またエンディングでも大きな十字路が映し出されるのです。

神に人生を問いかけるルークのシーンもありますし、意識しているのだと私は思いましたね。

ニューシネマ、反体制の映画の中でも輝く本作。ポール・ニューマンの魅力が大きいからでしょう。

ラストで語られるように、つねにニコニコ笑っているのです。どんなにやられても言う通りには生きられない。そして平気な顔して笑っている。

いつもニコニコ素敵な笑顔でこの世界を驚かせてくれる、ニューマンの魅力にあふれた映画です。

以上、私の大好きなニューマン映画でした。

そしてルークは私の憧れでもあります。自由に、そしていつも笑って生きていきたいですね。

そんなわけでおしまいです。ではまた!

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