「スティング」(1973)
- 監督:ジョージ・ロイ・ヒル
- 脚本:ディヴィッド・S・ウォード
- 製作:リチャード・D・ザナック、トニー・ビル、ジュリア・フィリップス、マイケル・フィリップス
- 撮影:ロバート・サーティス
- 音楽:マーヴィン・ハムリッシュ
- 美術:ヘンリー・バムステッド
- 衣装デザイン:イーディス・ヘッド
- 編集:ウィリアム・H・レイノルズ
- 特殊効果:アルバート・ホイットロック
- 出演:ポール・ニューマン、ロバート・レッドフォード、ロバート・ショウ、チャールズ・ダーニング 他
ニューシネマ傑作の「明日に向かって撃て!」のコンビが再び組んだ信用詐欺コメディ映画。
アカデミー作品賞、監督、脚本、衣装デザイン、編集、美術、音楽。たくさんの賞を獲得しました。テーマ曲である「The Entertainer」はすごく有名な音楽ですね。私も大好きです。
物腰の良い熟練なニューマン、若さあふれエネルギッシュなレッドフォード。ここでは師弟であり親友のようなかっこいい二人が観れます。
舞台は60年代のシカゴ。若い詐欺師のフッカーは、親同然の相棒ルーサーといつものように一芝居打って男を騙す。
しかしその時騙し取った金は、大物ギャングのドイル・ロネガンの金で、ルーサーはロネガンの手下に始末されてしまう。
自身も危険であるフッカーだが、大切な相棒の敵討ちのため、大物詐欺師と聞くゴンドーフを訪ねる。彼と協力し、ロネガンを手痛く派手に騙してやろうと言うのである。
本編は次々に幕が進む形で、事の流れが区切られて見せられます。映画そのものがまさに詐欺の計画書のようですね。
幕ごとに人物が整理され、多く出てくる詐欺師や敵がすごくわかりやすいです。どんでん返しやトリックのある映画ながら、真っ直ぐに話を理解できるのは素晴らしいですね。
人物の服もカッコいいですね。もちろんニューマン、レッドフォードは基本カッコいいですが笑
飲んだくれて落ちぶれたときのゴンドーフ、そこから完全に気力を取り戻した姿。
フッカーは無理したスーツからしっかり似合うスーツになるなど、人物の心情や成熟も籠っているようです。
ステキな音楽に乗せて人をだます映画。
テクニックのカッコよさと、騙し合いや追いかけっこにちりばめられたコミカルさ。
シックな色調に整えられ、本のページをめくるように進む物語。華麗な詐欺師のニューマンとレッドフォードコンビに酔いしれましょう!
というわけでおしまい。それではまた~
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