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「キングコング」”King Kong”(1933)

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映画レビュー
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「キングコング」(1933)

  • 監督・制作:メリアン・C・クーパー、アーネスト・B・シェードザック
  • 製作総指揮:デビッド・O・セルズニック
  • 脚本:ジェームス・クリールマン、ルース・ローズ
  • 撮影:エドワード・リンドン、バーノン・L・ウォーカー
  • 音楽:マックス・スタイナー
  • 効果:ハリー・レッドモンド・Jr
  • 美術:ウィリス・オブライエン
  • 製作:マーセル・デルガド
  • 出演:フェイ・レイ、ロバート・アームストロング、ブルース・キャボット 他

言わずと知れた巨大なゴリラ、キングコング。この33年版ののち何度かリメイクされていますね。

まだ2次大戦も始まっていないころの映画ですが、現在まで名を残すほど衝撃的な作品と言えるでしょう。この映画は多くの反響を呼び、またストップモーションはのちに王様と呼ばれるレイ・ハリーハウゼンが影響を受けたと言われます。

ある映画クルーが撮影のため謎の島に訪れる。そこは大生物がいる島で、どうやら原住民が何かに生贄を捧げようとしていた。

クルーは一旦乗ってきた船に戻るが、後をつけてきた原住民に女優をさらわれてしまう。彼女を取り戻すため島へ戻ったクルーは、そこで巨大なゴリラを目にする。

まずキングコングだけが怪獣として登場するのではないのです。

この島には恐竜と思われる巨大生物がわんさか。そんな島があるのがびっくりですが、キングコングに焦点が当てられます。まぁ恐竜はでっかくて当たり前ですが、ゴリラは異常なサイズだからでしょうか?

コングが出てくるまでは映画クルーの話が続きますが、そこまでうっとおしくはなかったです。主演女優の状況から、世界恐慌以来の生活苦も垣間見えておもしろい所です。

見どころはコング。そして美女と野獣的な女性との絡みより、島での巨大生物バトルが楽しいです。ティラノ、プテラ、オオトカゲやらとのストップモーションによるバトルは過激で、ミニチュア的な動きもありながら、セットや合成された人間による対比もありなかなかの見応えです。

カッコよさでなく、原始的な要素が押し出されているように感じ、ちょっとえぐいトドメもありますね。

引き用の全身や接写用の胸部など大きさは色々用意されたコングのミニチュア。造形がどことなくリアルなゴリラと違う気がして、そこが怖いです。

さまざまな種類を駆使してコングの大きさや強さを演出しています。

至極個人的にですが、コングに惚れられてさらわれる女優役のフェイ・レイ、なんとも色っぽい。

乱れた髪や、服が脱げかけてはだけたかんじとかエr・・・これはゴリラの王様もイチコロですよ。

そしてクライマックスはあの有名なエンパイア・ステートビルでの戦闘機との戦いです。

一次大戦から登場した兵器で、コングに向け機関銃を発砲するシーンもあり迫力があります。

さてキングコングとはなんだったのか?

怪獣、怪物などは何かを示していると言われますね。ゴジラは核兵器の恐怖、エイリアンは女性を虐げる男性など。

私はキングコングは当時のアメリカの将来的脅威が形を成したものだと思います。

金融危機に瀕している中、他人種や外国が迫ってくる。

アメリカ国民にとって謎の島からやってきた巨大なゴリラはそういった意味が込められていたのではないかと。個人的な意見ですが。

いまでも名を轟かせるキングコング。この先彼がまた暴れる日が来るのでしょうか?

そのとき彼はどんな脅威として描かれるのでしょうね。

そんなわけで今回はここでおしまいです。

ではまた次回。

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