「トランスフォーマー」(2007)
- 監督:マイケル・ベイ
- 脚本:アレックス・カーツマン、ロベルト・オーチー
- 原案:アレックス・カーツマン、ロベルト・オーチー、ジョン・ロジャース
- 製作:ドン・マーフィー、トム・デサント、ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ
- 製作::マイケル・ベイ、スティーブン・スピルバーグ、ブライアン・ゴールドナー、マーク・ヴァーラディアン
- 音楽:スティーヴ・ジャブロンスキー
- 撮影:ルーカス・エリントン、ミッチェル・アムンドセン
- 編集:ポール・ルベル、グレン・スキャントルベリー、トーマス・A・マルドゥーン
- 視覚効果:スコット・ファーラー
- 出演:シャイア・ラブーフ、ミーガン・フォックス、ジョン・タトゥーロ 他
元々日本のおもちゃだった変形ロボットトランスフォーマー。
それがアメリカにて80年代にTVアニメ化し、実写映画となりました。監督にマイケル・ベイを迎え、製作にはスピルバーグが付くというビッグバジェットサマームービーの登場です。
主演はシャイア・ラブーフ。その他ミーガン・フォックスやジョン・タトゥーロ、ジョシュ・デュアメルらが出演しています。
今作はその後にシリーズ化して、「トランスフォーマー:リベンジ」へと続いていきます。
遥か昔遠い惑星セイバートロンで戦争が起こり、金属でできた生命体、トランスフォーマーたちの命の源であったオールスパークは銀河のかなたへ。
時は現代の地球。カタールの米軍基地に謎のヘリがやってくる。警告を無視する機はなんと、巨大なロボットへ変形。基地を攻撃する。
一方高校生のサムは貯金で中古車を買い、昔からの憧れだったミカエラを誘う。彼女と少し親しくなれて嬉しいサムだったが、彼の買った中古車もまたロボットに変形するのだった・・・!
今はシリーズで人気を確立している実写トランスフォーマーの始まりは、なんともオーソドックスなサマームービーでした。
冴えない高校生が宇宙の友人と出会い、激しい戦いに身を投じながらも、最後はカッコいい車に美人の彼女を手に入れる。
しかしやはり見どころはトランスフォーマーたちでしょう。
主人公サムの相棒バンブルビーや正義のオートボット司令官であるオプティマスなど、普段目にする車がガチャガチャ変形し巨大なロボットになる。
この映像が凄まじく、いやはや新時代の始まりを感じさせてくれました。映画をみた後、道行く車が変形するのを想像した人もいるかも?
またこの作品では比較的人物整理がされわかりやすくありました。サムとミカエラ若い二人が主軸に、シモンズや軍のレノックスとエップスら大人が絡んでくる。
子供たちはバンブルビーらを信頼しても、大人は危険視して攻撃しようとするなど、ETっぽさもあり。
バンブルビーを捕縛するとき助けようと突っ込むサムはまさに友情を大切にする少年の立場の表れでしょう。
ロボットも特徴がしっかり、また活躍シーンもそれぞれ印象的なので分かりやすいです。(数がまだ少ないのもありますが)
戦闘も迫力満点。カメラが近くて何が起こってるかわかりにくい、場所関係の把握のしづらさはあるにしても、巨大なロボットが取っ組み合いをするのは新鮮で驚きの映像です。
米軍の協力による戦闘機、戦車などのファイトも爆発盛りだくさんの派手さが良いです。
まぁ観終わるとき目が疲れてますがね笑
お話はというとこれはダメ。いらない部分、人物も多いし、ギャグや下ネタはすこしやりすぎです。
プロット的に納得のいかない部分もあり、運びはめちゃくちゃな気がします。
敵が来る!→街に逃げよう!・・・被害大きくなるだけだろうに、なぜ?
そんなこといってもしょうがないですね。トランスフォーマーですもの。
終わり方もちょっと腑に落ちなさはありますが、メガトロンの強さ設定のミスでしょう。
いやメガ様カッコいいけど。初代アニメなどのオマージュもありファンに向けてのサービスもあります。ここまで支えてきた人に感謝しているのでしょう。
結論はやはり映像を楽しむのが正解ということ。
少年の成長ものとしても良いですが、カッコいい車や戦闘機などがグルンとロボットになるのを期待しましょう。
ここから新しいファンが生まれ、将来もトランスフォーマーを支えます。
この映像が「しょぼい」と言われる時代が来るのが楽しみなものです。
そんなわけでトランスフォーマー1作目のレビューでした。
これでシリーズすべてについて書けました。
それではまた。
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