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「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」”Nebraska”(2013)

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映画レビュー
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「ネブラスカ」(2013)

  • 監督:アレクサンダー・ペイン
  • 脚本:ボブ・ネルソン
  • 製作:アルバート・バーガー、ロン・イェルザ
  • 製作総指揮:ダグ・マンコフ、ジョージ・パーラ、ジュリー・M・トンプソン
  • 音楽:マーク・オートン
  • 撮影:フェドン・パパマイケル
  • 編集:ケヴィン・テント
  • 出演:ブルース・ダーン、ウィル・フォーテ、ジューン・スキッブ、ステイシー・キーチ 他

アレクサンダー・ペイン監督最新作。ブルース・ダーンやウィル・フォーテとこじんまりした配役。ブルース・ダーンが懐かしすぎ笑

映画館で一回見ただけなのですが、今でもほっこり余韻が残っているものです。

結構人も入っていましたね。年齢層は高めでしたので私は浮いてましたが。

「100万ドルが当たりました!」という明らかにインチキの手紙を真に受けた老人ウディ。勝手に家を出て歩き出す。

妻も息子も説得しようにも、頑固に行くと言って聞かない。仕方がないので息子のデヴィッドが同伴し、モンタナからネブラスカまでの旅が始まる。

そこで立ち寄るウディの故郷。息子は父の人生を知り始める。

全編白黒。しかしいわゆるモノクロでなく、デジタル撮影にあえて白黒の加工をしていますね。

なんともつまらない殺風景な田舎を粟原しているように思えます。そしてある普遍なものにも。

親子のロードムービーですが、出てくる人物がクセが強くてもう。

ウディはボケているかのようで、妻の気の強さやぶっ飛んだ過去、故郷の人たちも強烈。いつまでもどうでもいいことで話し笑っている。

人間模様がちょっと意地悪というかいびつですね。

解かれていくのはウディの過去や人となり。昔の友人からはからかわれ、一番どんくさい奴と言われる上、わかっているくせに賞金をもらったら昔貸した金を返せとか言われる始末。

みんなの笑いもののようになるうえ、けっこうひどい事までされる。

エド!コイツですよクソヤロウ!笑 ウディを散々いじめる奴。

色々な人にデヴィッドは出会い、今までまともに知らなかった父という人間を知ることになる。

恋、戦争、妻(母)との結婚。

そうやって知り、一緒に酒を飲み、同じ道を歩く。息子に色々なものが見えてきます。そしてそれを最初から願っていたようなウディ。

もしかしてインチキは承知の上、わがままを言ってみたかった、息子と一緒に旅したかったのかもしれません。

結局賞金など無く、ネブラスカで帽子をもらうウディ。”Prize Winner”と書かれた帽子。

でもウディはしっかりプライズを得ています。それは素晴らしい家族。

色々な男がいながらも最後はウディを選んだケイト。

父のため仕事を放って駆けつける兄ロス。

一緒に旅し、父を侮辱する奴をぶんなぐる弟デヴィッド。

それに本当に良い人は彼の良さを理解し忘れずにいてくれる。

まぎれもなく”Prize Winner”です。

念願のトラックで堂々走るウディ、それを叶えたデヴィッドと静かに運転席を代わります。

父の良さ思いは息子に伝わり、受け継がれるのです。

というほっこり涙の出るロードムービーでした。

是非観てくださいね。それではまた~

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