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「ラッシュ/プライドと友情」”Rush”(2013)

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映画レビュー
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「ラッシュ/プライドと友情」(2013)

  • 監督:ロン・ハワード
  • 脚本:ピーター・モーガン
  • 製作:ロン・ハワード、ブライアン・グレイザー、アンドリュー・イートン、エリック・フェルナー、ブライアン・オリヴァー、ピーター・モーガン
  • 製作総指揮:トビン・アームブラスト、タイラー・トンプソン、トッド・ハロウェル
  • 音楽:ハンス・ジマー
  • 撮影:アンソニー・ドット・マントル
  • 編集:ダニエル・P・ハンリー、マイク・ヒル
  • 出演:クリス・ヘムズワース、ダニエル・ブリュール 他

「ビューティフル・マインド」(2001)でアカデミー賞作品賞、監督賞を取ったロン・ハワードによるスポーツドラマ。

実際にF1界で競い合ったジェームス・ハントとニキ・ラウダの二人をかなり忠実に映画化。ラウダ自身が「正確で、本当に驚かされた」と語っています。

日本でもなかなかの人気を得たと思いますね。設定からして日本でのウケは良さそうですから。

主演は「マイティ・ソー」シリーズのクリス・ヘムズワースと、「グッバイ・レーニン」などのダニエル・ブリュールです。

F1で互いに才能を見せ、激しく争うライバルのハントとラウダ。1976年、ニュルブルクリンクでのレースは豪雨で決行が怪しまれた。

状態からみて休止すべきというラウダに、ハントは決行を支持。審議の結果レースは行われたが、濡れた路面でラウダはスリップし事故。

生死をさまよう重症ラウダ、責任を感じるハント。ベッドからハントの走る姿をみたラウダはたった42日後にレース場に姿を見せる。

見せ場の事故からその後のレースまでに、まずしっかりとハントとラウダの人物と関係を整理。

天才肌でプレイボーイの感覚派のハント。秀才で私生活も真面目な論理派のラウダ。

このふたりの描写の中に、F1における情報をうまく組み込んでいるのもすばらしく、私のようにF1に詳しくない人でも理解しやすかったです。

ハントは走っているときのイメージをし、その感覚を見せ、ラウダは車を自分でメンテしながらその論理を展開してくれます。無駄に解説などを入れず非常にスムースに受け入れられて良いです。

そしてF1レースの描写。爆音と煙やスピード。繊細な運転のスリル。映画館ではすべてが身に響くように伝わって非常に臨場感がありました。

そしてなんといってもふたりの関係が最大の見どころですね。

タイプの違う彼らですがやはり才能を認め合い競うことを誇りに思っている。それはF1での話以上でしょう。

ハントはラウダのように真っ当で愛する人がそばにいてくれる人生が欲しく、ラウダはハントのようなスター性と輝かしさに憧れがある。直接的には絶対に言えませんけどね。

そしてハントと失礼な記者のシーンは熱い。ああいう行動は自分が本当に尊敬していなければしないことです。

やはり危険なF1レース。ハントは若くして亡くなります。彼らは分かれこそ早くも、その友情は本物でしょう。私はこういうドラマはすごく貴重だと思いました。

ここまでの才能を持った二人が同時期に現れて、互いに競い認め合うのです。

何をしていてもそういう存在が、自分を奮い立たせてくれるライバルを持てるということは本当に素晴らしい。

熱く、そして見ているものも奮い立たせてくれる最高の友人でありライバルの映画でした。

日本ではまるで少年漫画のライバル関係のようですから、受け入れやすく好感が持てるでしょう。

もちろんF1に詳しくなくともすっごく楽しめるおすすめの1本です。

それではまた。

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