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「ヨーク軍曹」”Sergeant York”(1941)

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映画レビュー
Sergeant York (1941) by Howard Hawks - Gary Cooper as Alvin York
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「ヨーク軍曹」(1941)

  • 監督:ハワード・ホークス
  • 脚本:ジョン・ヒューストン、ハワード・コッチ、エイベム・フィンケル、ハリー・チャンドリー
  • 製作:ジェシー・L・ラスキー、ハル・B・ウォリス
  • 音楽:マックス・スタイナー
  • 撮影:ソル・ポリト
  • 編集:ウィリアム・ホームズ
  • 出演:ゲイリー・クーパー、ウォルター・ブレナン 他

アメリカに実在した一次大戦の英雄、アルヴィン・ヨークの自伝映画です。ホークス監督にクーパーが主演、脚本にはジョン・ヒューストンも参加した作品です。

多数のノミネートを果たし、アカデミー賞主演男優賞と編集賞を獲得しました。

クーパーの演じた中でもお気に入りの一つであるアルヴィン・ヨーク。AFIが選ぶヒーローにも選出されていますね。

アルヴィン・ヨークはテネシーの田舎に住む男。酒を飲み、ケンカをし、悪友と毎日好き勝手に生きていた。しかしあるときから信仰をもって誠実に生きるようになる。

そして第一次世界大戦が始まると、信仰と戦争に揺れながらも、自由のために活躍した。

話そのものは自伝ですので、驚くべき仕掛けもないわけですが、それでいて教科書的に固くならず。

一人の男の人間ドラマとして楽しめかつ時間の流れのテンポの良さも感じられます。

田舎では個性的な人物との会話、そして大きな空をバックに畑を耕すヨークの姿。戦時中には小さいながらも迫力ある戦闘があります。

そしてなんといってもゲイリー・クーパー。だらしのない人間である時も、せっせと働くときも。軍に入るとき、迷う時。魅力的ですね。

ヨークがその時何に迷っているのかで、表情や雰囲気が変わります。

クーパーには男らしさも無垢さも感じられ、無欲的で善であるヨークを好きになりますね。

アルヴィン・ヨークは名誉でも権力でもなく、自分の力で得る幸せが欲しかったのでしょう。

幸せと自由を想って闘う決意をするヨーク軍曹は、いわゆる戦争の英雄とはまた違い、民衆に近い存在で愛されると思います。

クーパーの出す憤りや悔しさ、悩みや覚悟そして喜び。真っ直ぐな田舎者が好意的な映画でした。

それではおしまい。また。

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