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「赤い河」”Red River”(1948)

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「赤い河」(1948)

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作品概要

  • 監督:ハワード・ホークス
  • 脚本:ボーデン・チェイス、チャールズ・シュニー
  • 原案:ボーデン・チェイス
  • 製作:ハワード・ホークス
  • 製作総指揮:チャールズ・K・フェルドマン
  • 音楽:ディミトリ・ティオムキン
  • 撮影:ラッセル・ハーラン
  • 編集:クリスチャン・ナイビー
  • 出演:ジョン・ウェイン、モンゴメリー・クリフト、ウォルター・ブレナン、ジョアン・ドルー、ジョン・アイアランド 他

「赤ちゃん教育」「ヨーク軍曹」などのハワード・ホークス監督が「駅馬車」のジョン・ウェインに「地上より永遠に」のモンゴメリー・クリフトを起用して贈るスペクタクル西部劇。

牛の売買のため遥か彼方の地を目指し大移動する一行の様々な苦難と、それを率いる男たちの衝突を描きます。

もともとの脚本は史実に基づき執筆されたものだそうで、それを脚色し映画化。

アカデミー賞では脚色賞と編集賞にノミネート。

昔から一度は観ておけというクラシック映画であり西部劇映画でありながら、なんだかんだで観るのをスルーし続けていた作品。

DVDを前に買おうか迷ってはいたんですけどね。

今回はアマプラで配信されていたので、そちらで初めて鑑賞しました。

〜あらすじ〜

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ダンスンは長年の友人であるグルートと共に、それまで参加していた幌馬車隊を離れてテキサスの地に自分の牧場を持つ決心をした。

幌馬車隊の若い娘フェンと恋仲にあったものの女性を連れていけないと別れることになる。

その時ダンスンは母の腕輪をフェンに贈った。

しばらくして幌馬車隊をインディアンが襲撃しているのを見たが、すでに遠く救助を諦める。

後に同じくインディアンの襲撃を受けるダンスンだったが、返り討ちにしたインディアンがフェンに贈った腕輪をしていた。

失意に沈むダンスンの前に、インディアンにより全てを失った少年マシューが現れる。

ダンスン、グルートそしてマシューは寄り添い牧場を始める。そして14年の時が流れた。

感想/レビュー

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ハワード・ホークス監督による西部劇、ここでは名優ジョン・ウェインを迎えて語りながらも、モンゴメリー・クリフトが新人として初めて活躍していくことになります。

率直に言ってすごく楽しい。おもしろい西部劇です。劇場のスクリーンで観ていたら泣いていたかもしれないです。

ガッツある撮影とスケール

大河ドラマ的な時間の長さと人物の人生の厚みを持ったストーリーに加えて、ごまかさない牛の群れと幌馬車隊の群列などとにかく圧倒されるような空間的な奥行きとスケールを持っている作品です。

実際牛の群れのシーンについては本当に昨今の映画を越えているのではないかと思います。

やるのライティングの中で暴れながら逃げ出す牛の群れ。

その音響は土砂災害のような轟音を響かせ、画面には本当に押し寄せる波として一体化した牛が。

結構ローアングルで牛に踏みつぶされるような気合の入ったショットまで挟まれて迫力がすさまじかった。

川を渡るシーンに関しても、今度は先導する人が馬で川の深さや流砂を調べ、おおよそ人間とのスケールを見せてから展開。

その他幌馬車一行の画面の奥まで続くショットや、インディアンの襲撃シーンでの望遠ショットでの大きさなど素晴らしい。

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シンプルで熱い脚本

またストーリーですね。ここが単純明快ながらも大河ドラマ的な長さを持っています。

語りがとにかく早く、映画としては2時間すこしという中で二つ以上の人生の旅路と交差していく模様が楽しめます。

このあたりのテンポの良さは昨今の映画もある程度見習ってほしいです。

ところどころにアイテムを生かしたドラマ(赤い靴)やコメディ(グルートの入れ歯)も織り交ぜ見事な脚本です。

OPの時点でダンスンがかなり厳しい別れを経験します。

ここ以降は失うということに関してダンスンの執着が狂気的に描写されます。

しかし知りえない過去を共有している観客はきっと、彼にも寄り添い続けられるでしょう。

大物とフレッシュのブロマンス

ジョン・ウェインはここで「駅馬車」や「アパッチ砦」を経てさらに大物のスターとしての存在感に磨きがかかった気がします。

ヒーロー的な面をサクッと出して、後半にはかなり手ごわい強敵感があります。

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対してまだまだ新人だったモンゴメリー・クリフトが後半の主人公として輝きます。

若く少年のような可愛らしさがある。

根の良さというのがしっかりと存在し感じ取れるところが、このダンスンとマットの互いに対する愛憎渦巻く関係性を支えています。

ちなみにマット絡みであると、途中で出会う腕利きガンマンのチェリーとのシーンが好き。

凄腕ゆえの射撃での遊びは、なんだかのちのマカロニウエスタンに通じるような・・・ちょうどモンコとモティマー大佐のやり取りを思い出しました。

ジョアン・ドルーの男勝りかつキレのあるミレーによって最後はまとめられていく話ですが、グルートも併せて結局この男たちは兄弟であり親子であり、切っても切れない関係。

深いブロマンスを感じながら拳ですっきり解決するというラスト。意外にあっさりとしたものでしたね。

ハワード・ホークス監督については「暗黒街の顔役」がやっぱり好きなのですが、ほんとにストレートに楽しいエンタメを作り上げるところが見事。

今作では名優としての地位をジョン・ウェインに、そしてスターダムへ扉をモンゴメリー・クリフトに与えているのも大きいところだったのでしょう。

というところで感想は以上。

またこうしてクラシック作品を観て感想を残しておきたく思います。

最後まで読んでいただき、どうもありがとうございました。

ではまた。

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