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「陽のあたる場所」”A Place In The Sun”(1951)

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映画レビュー
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「陽のあたる場所」(1951)

  • 監督:ジョージ・スティーヴンス
  • 脚本:マイケル・ウィルソン、ハリー・ブラウン
  • 原作:セオドア・ドライサー 「アメリカの悲劇」
  • 製作:ジョージ・スティーブンス
  • 音楽:フランツ・ワックスマン
  • 撮影:ウィリアム・C・メラー
  • 編集:ウィリアム・ホーンベック
  • 出演:モンゴメリー・クリフト、エリザベス・テイラー、シェリー・ウィンタース 他

 原作は「アメリカの悲劇」でして、1931年に一度映画化されています。

個人的にヒッチコックの「私は告白する」(1953)での悩める神父が印象深いモンゴメリー・クリフトが主演。

美しいエリザベス・テイラーも堪能できます。キャリアのなが~いシェリー・ウィンタースも出演。アカデミー賞で6部門受賞の堂々たる作品です。

とある男女の三角関係と悲劇の終わりを描いた作品となっています。

ジョージは貧しい青年だったが、水着製造をする叔父の所で職を得る。叔父の家を訪ねたとき、美しいアンジェラと会うが、高嶺の花に思えた。

一方社内では孤独なアリスとひょっとしたことで仲良くなり、二人は社内恋愛をする。

しかしある日、叔父のパーティでアンジェラと再会。彼女の純真さにジョージは惹かれ始める・・・

言ってしまえば二股かけた男の話ですが、白黒の画作りとかテイラーのきらびやかな衣装とか、見どころは多くあります。なにより脚本が素晴らしいですね。

愛する人は一人に絞れないところ、愛が邪魔になるところ。非情ですが切ないです。

アンジェラとは天性の相性の良さ、しかしアリスとは今まで築き上げてきたものが多いです。

二重生活は続かず、ジョージは選択を迫られます。酷な選択ですがそれは女性にとってもでしょう。そしてそこで彼はひたむきな愛に胸を打たれる。

思っていたことと結果、行為と動機、行為と結果。ジョージだけが知るそれを伝える術はありません。ただ彼をまだ愛する人がいる中で最期を迎えるしかないのですね。

しんみり悲しいメロドラマですが、観る価値はあると思います。脚本と撮影や衣装目当ての鑑賞もいいかもしれません。

というわけでクラシックの紹介でした。ではまた!

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