「マーベラス」”The Protégé”(2021)

「マーベラス」(2021)

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作品概要

  • 監督:マーティン・キャンベル
  • 脚本:リチャード・ウェンク
  • 製作:モシュ・ディアマント、アーサー・M・サルキシアン
  • 音楽:フォーテック
  • 撮影:デヴィッド・タッターサル
  • 編集:アンジェラ・M・カタンザロ
  • 出演:マギー・Q、マイケル・キートン、サミュエル・L・ジャクソン、ロバート・パトリック 他

「007 カジノ・ロワイヤル」で名をはせたマーティン・キャンベル監督が、自身の恩師を殺され、その復讐のために奔走する暗殺者を描くアクション映画。

主演は「ダイ・ハード4.0」などのマギー・Q。また彼女の相棒であり恩師の殺し屋を「アベンジャーズ」シリーズのサミュエル・L・ジャクソンが演じます。

そして主人公のライバルであり敵対組織のエージェントには、「スパイダーマン:ホーム・カミング」などのマイケル・キートン。

正直全然認知していなかった作品ですが、7月上旬の圧倒的公開ラッシュの中でリストアップして見つけました。そのあとは映画館での予告を観ていて、機会があれば観ようと思い、結局公開された週末ではなく、その次の金曜日夜の回で観てきました。

レイトショーだったのですが、割と入っていた印象です。

「マーベラス」公式サイトはこちら

~あらすじ~

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凄腕の殺し屋ムーディーに拾われ、彼のもとで戦闘と暗殺のスキルを磨いたアンナ。

大人になった彼女は、ムーディーと一緒に悪人の抹殺を行っている。

しかしある時、ムーディーが何者かの襲撃を受けて殺害されてしまった。

敵討ちのため情報を集め始めるアンナは、敵対組織のエージェントであるレンブラントと接触。

すべての秘密はかつてムーディーがこなした仕事にあると知るのだった。

かくして彼女はベトナムのサイゴンへ向かう。そこは悲劇が起きた場所であり、ムーディーと出会った場所。

感想/レビュー

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ポンコツ映画はかわいらしい

世の中には壊れた映画というものがあります。

それは歪んでいて不完全で、ぎこちない動きを見せる作品。

もちろん、だからおもしろくないという場合が多いのですが、その中でもそのスムーズでない所作に愛くるしさを感じることもあるのです。

これは、そんな何がどうなってるのかよく分からないけどなぜか嫌いなれない映画。

率直に言うとめちゃくちゃだし、スマートさにも欠けていたり。クリシェなストーリーも別に新しくはない。

ただ主人公としてほとんどのアクションをこなしたマギーQの身体能力の高さや、相変わらずニコニコしてて人をぶっ殺すマザファカおじさんことサミュエルなど、見てて楽しくはあるんですよね。

ここにまた妙としか言いようのないマイケル・キートンとの関係性なんかも入ってきて、正気の沙汰じゃない。でもいいかなと。

シリアスさはカッコだけで突っ走るオールドな映画です。

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監督の素養は行方知れず

おもしろく感じるのは、監督のマーティン・キャンベル。

彼といえば「007 カジノ・ロワイヤル」ですね。あのバランスがあるようでない。

あれは往年のちょっとギャグみたいなジェームズ・ボンドのシリーズに、シリアスさや深みを与える試みで、それがダニエル・クレイグのボンド像と相まって素晴らしく成功しました。

しかも、だからといって007シリーズを覆したり無視はせず、そのチャーミングさは保持していたわけです。

なので今作に関してはそういう面もありえたかな?

シリアスさの中にお茶目な笑いを入れることができたかもしれませんが、まあ結果は全体がお茶目ですね。

黒幕について意外性がないどころか、最後に急に出てくるだけで盛り上がらなかったり。

そもそもの復讐の旅がクライマックスでハシゴ外しされているためそれ以降の戦い自体にもう意味がなく感じてしまったり。

話としても曖昧で散漫な感じがします。

でも、家の中でキレキレアクションで殺し合いながら、落ち着いたところでベッド・インするぶっ飛び方には可愛らしさを感じてしまう。

マギーQとマイケル・キートンのチャームさあってこそでしょうし、ハシゴ外しもサミュエルだからまあ許せてしまう。

クリシェだらけで使い古された中で、そのもたつきも歪みも愛嬌に無理くり変えたおかしな映画でした。

今回は中身に関してあまり触れず、すごく短い印象感想ですが以上です。

へんてこな映画が好きなら映画館へ行ってもいいでしょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ではまた。

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