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「ワンダー・ウーマンとマーストン教授の秘密」”Professor Marston and the Wonder Women”(2017)

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Professor Marston and the Wonder Women movie 映画レビュー
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「ワンダー・ウーマンとマーストン教授の秘密」(2017)

作品解説

  • 監督:アンジェラ・ロビンソン
  • 脚本:アンジェラ・ロビンソン
  • 製作:テリー・レナード、エイミー・レッドフォード
  • 製作総指揮:アンドレア・スパーリング、ジル・ソロウェイ
  • 音楽:トム・ハウ
  • 撮影:ブライス・フォートナー
  • 編集:ジェフリー・M・ワーナー
  • 出演:ベラ・ヒースコート、ルーク・エヴァンス、レベッカ・ホール 他

Professor Marston and the Wonder Women movie

DCコミックスの、世界で最も有名な女性ヒーローであるワンダーウーマン。

その生みの親である心理学者ウィリアム・マーストン教授と、彼の妻そして夫婦の研究の助手となった女性を描く伝記映画。

マーストン教授をルーク・エヴァンス、妻エリザベスをレベッカ・ホール、そしてオリーヴという女性をベラ・ヒースコートが演じています。

今作は2017年、ちょうどパティ・ジェンキンス監督の「ワンダーウーマン」が公開された年、同作の後を追うように公開。

しかし日本では劇場公開はされず、ソフト販売でリリースとなりました。

以前から気になってはいたものの、なかなか機会がなく、数年たってからの鑑賞となりました。

感想レビュー/考察

Professor Marston and the Wonder Women movie

非常に寛容で解放された作品です。

おそらくメインストリームの映画として描かれることが憚られるような内容であり、受け付けない人はとにかく拒絶してしまうかもしれません。

拘束やコスチュームでのプレイ、SM、同性愛、倒錯した性、ポリアモリー(複数の男女が各自相互的に愛し合い許容している関係)。

ただ個人的にはその挑戦的な姿勢と、全てを包容し愛する姿勢が素晴らしく、とても気にいった作品になりました。

何もかも含めて、愛と平和を祝福しているのです。

ここではマーストン教授と、彼の発明品である嘘発券機、そしてDISC理論、なによりワンダー・ウーマンというDCコミックヒーローの誕生が描かれています。

しかし、おそらく中心となるのは創作物よりも、これらが産み出される源泉となった3人の男女の関係です。

そして監督含め製作陣はみんな、オリーヴ、エリザベス、ウィリアムの3人と彼らの関係性を愛していると感じます。

若干上映時間が長い気もしたんですが、余すことなく彼らの人生を描きたかったのかと。

Professor Marston and the Wonder Women movie

主軸となるルーク・エヴァンス、レベッカ・ホール、ベラ・ヒースコート、全員が素晴らしい。

ルーク・エヴァンス演じるマーストン教授は、男性社会を変えるため必要なのは女性の精神であり、男性が女性に従うようにすれば平和が訪れると考えます。

マッチョ系のイメージを出せる色男ですが、彼はいつも優しかった。繊細で二人の女性を心から愛し自分を捧げる様が素敵です。

またワンダー・ウーマン同様秘書にとして生計を立てるレベッカ・ホールは変化に対する恐れが良かったです。

OPから口調も態度も激しく、男性社会に正面からぶつかるフェミニスト。そんな彼女がオリーヴとの出会いによって変わっていく。

まさに”いつも支配者ではいられない”ように、彼女の中に”服従”の側面も見せていきます。

レベッカ・ホールの演技は力強く、服従とは決して自分を捨て降伏することではなく、愛を示すことだと説得しています。

そしてベラ・ヒースコート。純真無垢でありながら、今作で芯となる精神的には一番強い存在です。

怯えたような表情もしますが、自分に正直で毅然とした顔もできて、堂々としていますね。

Professor Marston and the Wonder Women movie

「偉大な発見をしてやる。私たちを認めざるを得ないようなね。」

エリザベスが言ったように、彼らの見出した愛と平和の関係そしてそれを象徴するワンダー・ウーマンは、世界が認めるもの。

どこまでも時代の先を行き、オープンマインドで冒険的で、愛と平和を追求した彼らの関係性は驚異的です。

マーストン教授亡きあとに、オリーヴとエリザベスは38年も共に暮らしたんです。スゴイことですよ。

こんなにも愛に溢れ、自由に生を楽しむ彼らこそ、私たちが目指すべき世界のあり方かもしれません。愛に満ちれば、そこに暴力や争いはない。

このワンダー・ウィメン(Women)から生まれたワンダー・ウーマンが、人類への愛に満ち溢れているのも納得です。

パティ・ジェンキンス監督の素晴らしき「ワンダーウーマン」(2017)の公開後に今作は公開されています。

そういう意味ではワンダーウーマンの実写単独映画の意味も大きくなります。やっとここまで来た。その嬉しさがぐっと増す作品でした。

Professor Marston and the Wonder Women movie

いつかどんな人も、精神的負荷がかかり針の振れるような嘘をつかずに済む世界が来るはずです。

この作品は心を、精神を、思考を広げ、すべてのものに愛が打ち勝つと祝福をくれる、私にとってはかけがえのない映画になりました。

見事なキャストのアンサンブルと、製作にかかわるすべての人の愛が、この驚異的な3人の発見と関係に真実味を与え、輝くピースとなる。

劇場公開がかなわなかったことと、「ワンダーウーマン」とセットで2017年に観れなかったことが残念ですが、出会えてよかった作品でした。

万人受けではないかもしれませんが、「ワンダーウーマン」好きな方にはぜひ見ていただきたいです。

感想はこのくらいになります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

それではまた次の記事で。

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