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「スパルタカス」”Spartacus”(1960)

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映画レビュー
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「スパルタカス」(1960)

  • 監督:スタンリー・キューブリック
  • 脚本:ダルトン・トランボ
  • 原作:ハワード・ファスト
  • 製作:エドワード・ルイス
  • 製作総指揮:カーク・ダグラス
  • 音楽:アレックス・ノース
  • 撮影:ラッセル・メティ
  • 編集:ロバート・ローレンス
  • 出演:カーク・ダグラス、ローレンス・オリヴィエ、ジーン・シモンズ 他

名優カーク・ダグラス主演の史劇です。ダグラス自らが監督に当時まだ31歳のキューブリックを起用。

まぁキューブリック自身雇われ監督で、脚本などに全く触れられなかったというように、ダグラスにとって扱いやすかっただけなのかもしれませんが。

そしてこの作品、当時の赤狩りの中ハリウッド・テンでもあるダルトン・トランボを脚本にクレジットしたことでも有名。反響はすごかったようですが時の大統領ジョン・F・ケネディの高評価もあり興行的に成功を収めました。

古代ローマ、リビアの鉱山でたくさんの奴隷が働かされていた。

その中にひとり衛兵に反抗し食らいつく男がいた。その名はスパルタカス。彼はみせしめに飢え死にの刑にされるが、通りかかった剣闘士養成所の主に買われることになる。

そして楽しませるために殺し合う剣闘士として育てられていくが・・・

スパルタカス、剣闘士。グラディエーターと聞けばやはりリドリー・スコット監督の「グラディエーター」が思い浮かびましたが、実はこの「スパルタカス」はあまり戦闘が無く、闘技場でのグラディエーターバトルは1回ほどだけなのです。

大平原での奴隷軍対ローマ共和国軍の戦いは圧巻で、唯一の大戦争らしく派手です。しかしここでスパルタカスが大活躍して勝つわけでもなく、他の奴隷と同じく捕まってしまいます。

考えてみれば、スパルタカスって1度も勝ってないですね。

マッチョな戦士が次々敵をなぎ倒すのを期待すれば、全く違う方へ進むので注意です。

「スパルタカス」は自由と解放の話、そして今を生きる人すべてへのシンボルとなる映画だと感じます。1人の奴隷が自由を得るために立ち上がる。

それが他の奴隷、支配される人を鼓舞し進ませる。誰にも買われず、売られず。好きな人と一緒にいて、好きなところに棲み、好きなことをする。

命令も無知も拷問もない。その自由を信じるもののそばにはスパルタカスがいてくれます。

“I’m Spartacus”のシーンはすごく有名で、感動的なシーンです。ダグラスの一すじの涙もセクシーでステキです。

スパルタカスという名の男は一人だけです。しかし自らを「スパルタカス」と名乗る奴隷たちもまた間違いなくスパルタカスなのです。それは個人を指すものでなく、自由の人を指す言葉。

だからどんな時代にあっても、その心に自由と解放への信念を持つ人はスパルタカスなのです。

奴隷だったスパタカスは死にましたが、自由な人間スパルタカスは生き続けるのです。

「オレはスパルタカスだ」。大声で言いたい。

史劇を通して現代にメッセージを送る映画でした。

戦いが見たいのならそこまで期待通りの映画ではないですが、精神を学ぶため観て欲しいと思う映画です。

そんなわけで今回はおしまいです。

それでは次回。

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