「ザ・ゲスト」(2014)

  • 監督:アダム・ウィンガード
  • 脚本:サイモン・バレット
  • 音楽:スティーブ・ムーア
  • 撮影:ロビー・バウムガートナー
  • 出演:ダン・スティーヴンス、メイカ・モンロー、ブレンダン・マイヤー 他

「サプライズ」(2011)を手掛けたアダム・ウィンガード監督作品。「ダウントンアビー」に出演の英国俳優ダン・ステーヴンスが主演しています。

一応R15指定の映画ですが、描写としては流血のみで、グロや性描写は過激ではないです。

よく行く映画館で観てきましたが、あまり人は入っていない印象。層はまばらでしたが比較的若い人が観に来ていました。

99分とコンパクトにまとめられたスリラー。かなり好印象でした!

ハロウィーンも近いころ、ピーターソン一家にある男が訪ねてくる。

デイヴィットと名乗る男は、戦死したピーターソン家の息子の戦友だという。息子の意志を家族に伝えに来たという彼は優しく物腰が良くハンサムで、一家は彼をゲストとして迎え入れることに。

デイヴィットは母を手伝い、父の話し相手をし、長女のアンや弟ルークには亡き兄の代わりのように世話を焼いてくれる。

しかしルークをいじめる不良を暴行するなど、過激な一面が見え始める。

まずやはり主演のダンのイケメンっぷり!優しく丁寧で魅力的。肉体美も見れます笑

急に深刻な顔をする時もカッコいいです。深みのある方で、表裏をよく出せる感じが役にハマっていますね。

アナとルークはデイヴィットと接し彼の本性へそれぞれ近づいていく、観客側に立つ人物です。

二人ともデイヴィットに惹かれますが、ルークは憧れるのに対してアナは正体に不安を覚えていきます。

主軸で観ればこの姉弟と家にやってきた男です。なんとなく「狩人の夜」(1955)を連想してしまいました。子供だけが本性を知るというのも似ています。もちろんこちらは現代的なアプローチがされていますが。

個人的には映画での曲、音の使い方に感心しました。

デイヴィットが少し怖い顔になったり、威圧的な態度に出るときなどかすかに低音が響いています。深い底から鳴る・・・心の奥から彼の本性がかすかに出てきているようです。

アナは音楽が好きなようでポップを聴いたりするのですが、ヘッドフォンをかけて音楽を聴いているとき、観客もそれを聴きます。

そしてそこにデイヴィットに関する電話が入る・・・着信音とバイブレーションがアナの音楽にかぶって入ってくるのです。それこそまた深い低い振動を与えながら。

アナの音楽がシーンのバックで流れている・・・と急に次のシーンへ進み、その瞬間幻想的のようなまたここにも重低音の混じった音で切り替わります。まるでアナの音楽(平穏)をデイヴィットの音(脅威)が断つようです。

しかもクライマックスではアナのミックスした音楽をデイヴィットがかけるなんて、完全に生に入り込み支配したような怖さが出されています。

曲や音は中盤からの展開で、しょぼくなったり安っぽくなったりしないような効果もありました。

全体の流れを整えて、雰囲気を保つわけですね。

最後にはハロウィーンという背景までうまく利用し、どこか嘘くさく(お祭り感)、どこか怖い(儀式、ホラー的)で上手い!このデイヴィットという男、そして出来事すべてがまるで超自然的であるように。すべては悪夢だったかのような不思議さと怖さを与えてくれます。

そしてなによりそれを感じるのがなんとも心地いいと思いました。

お話自体が画期的だとは思いませんが、いまどきここまでコンパクトにちょっとレトロなスリラーをまとめ上げるとは感心でした。素晴らしい。

タイトルのフォントと単色具合が昔のホラー映画を連想させるのは気のせいか・・・?

とにかく今公開中で私のおススメです。ダン目当てで行ってもイイ笑

血苦手な人もスプラッタはないので観てみてはいかがでしょう?

今回はそんな不思議体験映画の紹介でした。

また良い映画を観たらレビューしてみます。もちろんこれからも最新作以外も書いていきます。

それではまた!

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