「トランスフォーマーロストエイジ」(2014)
- 監督:マイケル・ベイ
- 脚本:アーレン・クルーガー
- 製作:ドン・マーフィ、トム・デサント、イアン・ブライス、ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ
- 製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ、マーク・ヴァーラディン、ブライアン・ゴールドナー
- 音楽:スティーブ・ジャブロンスキー
- 撮影:アミール・モクリ
- 編集:ウィリアム・ゴールデンバーグ
- 出演:マーク・ウォールバーグ、ニコラ・ペルツ、ジャック・レイナ― 他
マイケル・ベイ監督による実写トランスフォーマーシリーズ4作目。今作からキャストを一新し、新たなスタートとなりました。旧3作は観てますが、今作もほぼ同じ作風です。
3の最後のシカゴ戦から数年後、アメリカ政府機関は残ったトランスフォーマーを追跡。表には悪の集団ディセプティコンを探しているとし、その実人類のために戦った正義のオートボットたちも抹殺していた。それはある目的のため・・・
そんな頃、テキサスの田舎に住むケイドは、古びた映画館になぜかボロボロのトラックが放置されているのを見つける。車を調べるとそれはトランスフォーマーだった・・・!
そしてケイドは残党狩りの真相、そして裏で操作する黒幕を暴くための戦いに身を投じていくことになる。
今までの主演シャイア・ラブーフに変わり、今作はマーク・ウォールバーグが主人公になりましたが、まあ好みの問題です。
彼は日本では「テッド」(2012)で知られていますかね?私はクリスチャン・ベイルと兄弟を演じた「ファイター」(2010)での彼が印象的です。
娘役のニコラ・ペルツはかわいいですし、ベイの趣味であろうケツショットは良いですが、いかんせん演技が。正直”Dad, Help me!”しか言ってない気が笑
彼氏も彼氏で”Awesome! Great! Yeah!”ばっかりです。もう彼氏に至ってはプロット上の必要性すらわからない。
色々人が出てきますが、掘り下げないのでどうでもよく感じるのは今まで通りですね。
さてトランスフォーマーたちはどうだったかというと、
デザインが一新されたのはマンネリを防ぐためでしょうが、車の意匠がなくなってしまいましたね。それでもクロスヘアーズのコート、侍みたいなドリフト、おデブでジョン・グッドマンなハウンドと、見た目もキャラ付も分かりやすかったです。
管理人はとにかく悪役のロックダウンが印象強いです。どちらにも属さず、ただ依頼のためにオプティマスを狙い、人類のトランスフォーマー狩りにも参加。
顔が砲台になったり、格闘も強く、なにより「創造主」なるこれからの広がりを持ってきたキャラです。
どことなく「ダークナイトライジング」(2012)のべインの面影があるように感じました。ドスドスゆっくり歩いてくるあたり?
予告から推されてた恐竜型トランスフォーマーのダイノボット。
期待以上にかっこよく、思ってた以上に扱いが雑でした。出てくるの最後の20分くらいだし・・・
結局なんで恐竜なのかもわからずじまい。最初の恐竜が金属オブジェに変えられてしまうシーンはなんの関係もなく。画面映えはしますけどね。
ド迫力の映像で、アクション満載、それが3時間近く続くこの映画。まぁそんなのベイの作風なので諦めるしかありません。しかし、それにもましてひどすぎる映画です。
ペースや人物描写も悪いですが、今回は「プロダクトプレイスメント」この一言に尽きます。
中国とアメリカの合作となった今作は、スポンサーへのロイヤリティの関係上、話にメーカーなどのシーンが多すぎるほどあります。特に中国へ舞台が移ると、映画としておかしくなるほどに盛り込まれています。
これ自体が悪いとは言いませんけどね。007シリーズなんてプロダクトプレイスメントは昔からやっていますし。ただここまで顕著に、観ていてうっとしいのはマズイ。
今後映画というものを作るとき、その出資者の宣伝材料になる。最悪出資者の望む形に映画が帰られていく。そうなると芸術を生み出そうにも難しくなってしまいます。
こういう映画があってもいいですが、こういう映画でないと売れなくなるのは・・・
私は実写トランスフォーマーはトイを買うほど好きなのですが、映画好きとしては評価に困ってしまいます。
なんやかんや世界で大ヒットしたブロックバスターです。今後も続編が作られるのでどうなっていくのでしょう。監督はこんどこそ変わるらしく、ベイ以外の人が撮るトランスフォーマーというのも興味深いです。
ここまで読んでくれてありがとうございます。
みなさんはこちらどう思われましたか?
次はどんな映画の紹介になるかわかりませんが、また次の記事で!
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