「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」(2011)
- 監督:ジョー・ジョンストン
- 脚本:クリストファー・マルクス、スティーヴン・マクフィーリー
- 原作:ジャック・カービー、ジョー・サイモン
- 製作:ケヴィン・フェイグ
- 製作総指揮:ルイス・デポジート、アラン・ファイン、ナイジェル・ゴステロー、デヴィッド・メイゼル、スタン・リー
- 音楽:アラン・シルヴェストリ
- 撮影:シェリー・ジョンソン
- 編集:ジェフリー・フォード、ロバート・ダルヴァ
- 出演:クリス・エヴァンス、ヘイリー・アトウェル、セバスチャン・スタン、トミー・リー・ジョーンズ、ヒューゴ・ウィーヴィング 他
御存じマーベルヒーロー、キャプテンアメリカ。
MCUの作品としては第1作目になります。話としては地球上で最初のアベンジャーの話ですが、公開は一番最後になりました。まぁアベンジャーズ公開への最後の余興みたいになりましたね。
監督は「ロケッティア」(1991)なんかを撮ってるジョー・ジョンストンですね。レトロな雰囲気のヒーロー映画を撮るには良い抜擢ですね。
しかしまぁキャップの日本認知の低さ、名前のもろUSA感はぬぐえず、あんまりパッとした印象は無かったですかね?
第二次大戦の最中、ナチスの将校ヨハン・シュミットが強大なパワーの秘められた立方体、コズミック・キューブを手に入れる。
そんな頃、ニューヨークではスティーブ・ロジャースという青年が軍への入隊志願をしていた。しかしひ弱な彼を軍は入隊させてくれず、友人のバッキーに励まされていた。
そしてある時、ひたむきなスティーブの姿がアースキン博士の目に留まる。彼はスーパーソルジャー計画なるものに、スティーブの精神が必要と言う。良いものはより良く。ここに最初のスーパーヒーローが誕生する。
全編レトロ感満載。たくさんのボタン、レバーやハンドル。服装やら。昔の活劇の空気を感じますね。それは話にもありますが、一直線で正統派なのです。
キャプテンアメリカの誕生から戦争での活躍を描いていますが、昔を振り返るような作りは人を選ぶところです。大きなアクション映画を期待すれば、すこし物足りないでしょうね。前半は軍での話とシュミットの暗躍で進みますし、キャップの活躍はダイジェストのように描かれます。
その点で、レトロなヒーロー映画が好きかどうか大きいと思いますよ。
ウィーヴィングのレッドスカル。悪役の光る彼ですから、おこったまま笑うのがステキ。大物感がちょっと足りない気がしますがね。
キャプテンアメリカの映画というよりはスティーブ・ロジャースの映画。実際に40年代に戦意高揚のため用意されたコミックヒーロー。ですから今現在のヒーローと違うのは当たり前です。飛ばない、光線も出さない、魔法もなし、メカもないです。しかしだからこそ大事なものを持っています。
軍での訓練中、偽の手りゅう弾を大佐が投げました。そこでのスティーブの行動がすべてです。英雄とは心と精神でなるもの。
どうしてもこじんまり、そしてアベンジャーズへのつなぎ感が気になるところ。しかしそれでも私は、ヒーローがヒーローたる所以を示す映画として、好意的にならずにはいられないですね。
キャプテン・アメリカという名前がとっかかり憎くても、ためしに観て欲しいものです。もちろんアメコミファン、MCUファンは観てるでしょう。
そんなわけでおしまい。3ではアイアンマンも出演でしたか?とにかくシヴィル・ウォーに繋がる大きな転換となるようで楽しみ。ではまた~
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