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「ゴーストバスターズ」”Ghostbusters”(2016)

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映画レビュー
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「ゴーストバスターズ」(2016)

  • 監督:ポール・フェイグ
  • 脚本:ポール・フェイグ、ケイティ・ディポルト
  • 原作:「ゴーストバスターズ」(1984)
  • 製作:エイミー・パスカル、アイヴァン・ライトマン
  • 製作総指揮:ポール・フェイグ、アリ・ベル、ジェシー・ヘンダーソン、ミシェル・インペラート、ジョー・メジャック、トム・ポロック、ベン・ウェイズブレン、ダン・エイクロイド
  • 音楽:セオドア・シャピロ
  • 撮影:ロバート・D・イェーマン
  • 編集:メリッサ・ブレザートン、ブレント・ホワイト
  • プロダクションデザイン:ジェファーソン・セイジ
  • 衣装:ジェフリー・カーランド
  • 出演:クリステン・ウィグ、メリッサ・マッカーシー、ケイト・マッキノン、レスリー・ジョーンズ、クリス・ヘムズワース 他

1984年に公開され、まさに既成概念を打ち砕いた大ヒット作「ゴーストバスターズ」。2016年になってそのリブートが公開されました。

1の後、1989年に続編「ゴーストバスターズ2」も公開しましたね。まんま1のなぞりだったので印象的ではないですが。

そのあとはなかなか続編の制作が進まず、ハロルド・ライミスが亡くなったこともあり別ベクトルへと進みました。結果監督はポール・フェイグに、そして主要キャストが全員女性になってリブートということに。

最初の予告からとんでもない拍手とブーイングで、かなり酷なことまで言われていたのですが・・・

日本ではないですが、新作なので人は多め。子供たちも元気よく”Ghostbusters!”と叫んでいました。

コロンビア大学で教員をしているエリンだったが、ある時過去に自分が出版に関わっていた、幽霊の実在を訴える本が見つかってしまう。

共に本を書いたアビーを訪ね、自身の名前を消すことを催促するのだが、アビーの幽霊研究に巻き込まれる。

結果として大恥をかいた上に研究費を打ち切られて大学をクビに。エリンはアビーのもとへと身を寄せることになる。

そこで今度こそしっかりと心霊現象を科学的に証明し、それを退治するビジネスを立ち上げるのだった。

今作の目立つところといえば、やはり主演のバスターズが全員女性になった事。

この点にかんしてはフェミニズムだのPCに気を使いすぎて狂ったとか言われてました。

まあ正直個人的にはどうでもいいんですけど。というのも、男性だからこそ、女性だからこその要素とかそこまで期待しないのです。

今回は男女関わらず、とりあえずチームはなかなか面白いと思います。それぞれ個性的なのはもちろん、オリジナルメンバーに引けを取らない面白さを持っていると思いますね。

それでも不満が残ってしまうのが、今作の構成とその立ち位置に関してです。

まず構成面では、映画が与えるべきものとそうでないもののバランスがちょっと気になりました。まずまだゴーストバスターズの結成もしていないオープニング直後、すでにあの有名なテーマが流れてしまう。

そりゃアガりますよ。でもなぜ取っておかなかったの?中途半端です。やはり初仕事をしっかりこなして、そこで初めて流れてほしいと思います。溜めがなさすぎるんです。

そしてその割に繰り返す必要のないものが繰り返されすぎる。一番イラッとしたのは、クリス・ヘムズワース演じるケヴィンのバカっぷりが披露されるのがあまりに多いこと。疲れます。

もうひとつは逆に足りないこと。一番惜しいと思ったのは初のバスティングから終盤の大乱闘までの間、全くゴーストバストしてないこと。

初仕事して次いきなり頂上決戦ですから。間に何かバスターズとして活躍し実績を上げるシーンがほしかった。

これが無いので、どこか物足りないのと、最後になんで人々がそこまで感謝しているのかが不透明になっている気がします。

お化けがいっぱい出てくるところは、やはり今作ならでは。映像革新による様々な幽霊。だがしかし!一番大切なのは相手の強大さとか数ではない。いかにバスターズにとって宿敵かなのだ!

その点今回はあの謎の男が全くバスターズと個人的な敵対関係を築かずに進むのです。ここは構成上話に推進力や関連性を与え損ねてると思います。

小さいところだと、ちょっとカメオに関して。オリジナルキャストが出てくれるのは嬉しいですが、ビル・マーレイが心霊現象全否定な人だったのが個人的に残念。

確かにいいところはあります。ケイト・マッキノンの無双シーン。

彼女は今回のバスターズの中で一番目立ちますね。メインスター的な。

彼女のガジェットお披露目シーンに始まり、最後の決戦で様々な武器でお化けをやっつけるのは爽快です。ホルツマンがあのレーザーを鞭のようにしてお化けどもを薙ぎ払っていくところは拍手喝采でした。

こうしたアガる要素もあるにはあるのですが、ルックにしてはその実保守的かな。

オリジナルゴーストバスターズをあまりに意識してしまうので、それ故に比べられる。そうやってみると、いまいちそこから踏み出しているとは言えない作品でした。

決定的な新しさ、革新的な再定義や脱構築が欲しかったかな・・・でもそうするとゴーストバスターズじゃなくなるのかも?

そんな感じで、決して前評判ほど最悪な出来ではないです。ひどいどころかちゃんと面白いですよ。

でも最高というには、やはり物足りず。結局はリメイクじゃなくて原作を観ろ。に落ち着いてしまいました。

まあそれでも夏の一大映画ですからね。観ましょうよ!

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