「スーパーマン」”Superman”(1978)

「スーパーマン」(1978)

  • 監督:リチャード・ドナー
  • 脚本:マリオ・プーゾ、デヴィッド・ニューマン、レスリー・ニューマン、ロバート・ベントン
  • 製作:ピエール・スペングラー
  • 製作総指揮:イリヤ・サルキンド
  • 音楽:ジョン・ウィリアムズ
  • 撮影:ジョフリー・アンスワース
  • 編集:スチュアート・ベアード
  • 美術:ジョン・バリー
  • 特殊効果:コリン・チルバース
  • 出演:クリストファー・リーヴ、マーゴット・キダー、ジーン・ハックマン、マーロン・ブランド 他

作品概要

Superman-1978-movie

アメコミ史上最強ともいわれ、原点にして頂点の超人、スーパーマン。

2013年にはリブート「マン・オブ・スティール」も公開され、長く愛されているコミックキャラクターです。

スーパーヒーローの原点たるスーパーマンを演じるのは、「ある日どこかで」とか「光る眼」のクリストファー・リーヴ。

彼はこれ以上ないハマリ役とされ、スーパーマンを演じるために生まれてきたと言われるほどです。

またスーパーマンの父として名優マーロン・ブランドが出演していて、たった20分ほどの出演で1400万ドルものギャラを得たことで有名です。

スーパーマンの恋人であるロイス・レーンはマーゴット・キダー、宿敵レックス・ルーサーはジーン・ハックマンが演じます。

その作品テーマや映像技術が高く評価される作品でもあり、いつの時代になっても金字塔と扱われる作品。

~あらすじ~

Superman-1978-movie

銀河のかなたのクリプトン星。議会に反逆した罪で、ゾッド将軍らが裁かれ追放された。

議員の一人であるジョー・エルは、星の採掘計画が核を刺激し危険であることを申し出るが聞き入れられなかった。

結果、クリプトン星の中枢は傷つき、崩壊を迎える。ジョーは自身の子供を地球へ逃がすと妻とクリプトン星と運命を共にした。

赤ん坊は田舎町の老夫婦に拾われ、大切に育てられた。並外れた能力を身に着けた子、クラーク・ケントは育ての父の死をきっかけに、人を救うことにその力を使おうと決心する。

そしてクラークは田舎から大都市メトロポリスの新聞社に就職し、ロイス・レーンとの運命の出会いや、大悪党レックス・ルーサーとの戦いを経験していく。

感想/レビュー

おおもとになるスーパーマンですが、コミックスははじめAction Comicsとして発行され、それはなんと1938年のこと。

そこからこの映画が製作されるまでにも何度かスーパーマンの映像化はありました。

しかし、この78年版、世界にこの素晴らしい超人が登場してから50年の時を経て、ここに究極かつ至高のスーp-亜マンが誕生したと言っていい素晴らしい出来栄えです。

まずヒーロー映画とかで大事なのは主演です。特に、今作はスーパーマン。すべての始祖。

その重圧もすごそうなのもですが、やはり本人ではないかといわれるほどのクリストファー・リーヴのハマり方は驚異的です。

彼の優しさや正義の心は、その顔立ちからものぞけます。また私が何より思うのは、衣装をコミックそのままにしたことと、それを着こなして本当にカッコいいと思えることです。

一見すれば派手な赤と青のタイツ。赤いマントに赤いパンツ、赤のブーツ。滑稽に見えても仕方のない衣装なのです。

しかし、本質を外すことがなかった今作。象徴たる衣装に別の解釈は与えず、まっすぐにそれをスクリーンに登場させました。

そして、そんな一見すれば過去悪くなりそうな衣装をまとい空を飛ぶスーパーマンが、ほれぼれするほどにカッコいいのです。

リーヴのハマりっぷりも見事ですが、視覚効果も素晴らしい。

CGのない時代に、スーパーマンを見事に飛ばせているのです。ホントに人が空を飛んでいるような感覚。上下をぐるっと回したり、カメラのレンズを工夫した撮影には驚きです。

音楽も良いですね。「スター・ウォーズ」や「インディ・ジョーンズ」でも有名なジョン・ウィリアムスの作曲で、これほどまでに気分が高まる音楽もないと言える素晴らしいスーパーマンのテーマです。聞いたことある人はたくさんいらっしゃると思いますよ。

またリーヴとキダーの関係もかわいらしく、二人で夜空を飛ぶシーンは幻想的で愛らしいです。

実際二人は仲がよく、当時予算の超過や時間のなさにピリピリしていたスタッフの中、本当に親しい友人でいました。

それが良い効果を出していたのかもしれません。”A Friend.”とスーパーマンが答えるのは本当に友人だからこそ自然で優しいものになったんでしょう。

ヒーローには悪役の存在が欠かせません。バットマンにはジョーカーがいるように、スーパーマンにはレックス・ルーサーがいます。

しかし人間を超えて無敵のスーパーマン相手にかなう悪役などいるのでしょうか?

ルーサーは力でなく、頭で悪さをします。実をいうとルーサーはスーパーマンに個人的恨みがあるわけでも、世界征服したいわけでもないのです。

彼は自分を史上最高の犯罪者と呼び、そんな自分より注目されるスーパーマンが嫌いなのです。もうただのやっかみ、嫌がらせ、かまってちゃんです笑

私はこのジーン・ハックマン演じるルーサーが大好きで、常にコミカルでユーモアにあふれ、汚らしくない悪さが良いです。ここも人物キャストの良さですね。

激しいバトルもなく、心の葛藤もないヒーロー映画。でもヒーロー映画として欠かせないものが揃っています。

どうしようもないピンチにさっそうと現れ、信じられない力で人を助ける。そしてそれを見て観衆が拍手喝采を送る。この構図こそヒーローに欠かせないものだと思います。

私はいろいろな映画の中でも、そしておそらくヒーロー映画では一番、ビル屋上から落ちるロイスとヘリコプターをとらえるスーパーマンのシーンが好きです。見るたびに涙が出ます。

初めてスーパーマンが人々の前に姿を現すシーン。それは人を助けるためです。

目の前におこる危機に、正体を隠して入れない。やるべきことをやる。

そして、絶望的な状況でもうだめだと思った瞬間に、信じられない奇跡を見せてくれるのです。

スーパーマンが空を飛び、弱きを助ける。その姿を見るだけで、人の心には希望が湧いてきます。

これが大事。

映画とは嘘なのです。もちろんコミックも。

しかしそれでも、リチャード・ドナー監督やクリストファー・リーヴ、ジョン・ウィリアムズの音楽が合わさった時、こんな超人が危機に現れてくれるのではないか、この世に大いなる善が存在するのではないかと、そんなおとぎ話を信じさせてくれるのです。

どんなときでも、どんなところでも、助けを呼べば来てくれる。

世界一希望に溢れるヒーロー。そのおとぎ話を現代の私たちに信じさせてくれる希望ある映画です。

色々なヒーローがいますが私の1番はスーパーマンです。

みなさんのヒーローは誰でしょうか?

今回はこれで終わり。最後まで読んでいただきありがとうございました。

ではまた!

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