「グッドフェローズ」(1990)

  • 監督:マーティン・スコセッシ
  • 脚本:ニコラス・ピレッジ、マーティン・スコセッシ
  • 原作:ニコラス・ピレッジ 「ワイズガイズ」
  • 製作:アーウィン・ウィンクラー
  • 製作総指揮:バーバラ・デフィーナ
  • 撮影:ミハエル・バルハウス
  • 編集:セルマ・スクーンメイカー
  • 出演:レイ・リオッタ、ロバート・デ・ニーロ、ジョー・ペシ、ロレイン・ブラッコ 他

スコセッシ監督のもとに、デ・ニーロ、ジョー・ペシが集うのは「レイジング・ブル」(1980)を思わせますね。また、編集のセルマ・スクーンメイカーもそちらと同様に今作にも編集で参加。

今作はギャング映画の中でも評価が高く、映画史上屈指の名作でしょう。

こちらは現実にマフィアの世界を生きていた人物の話をもとにした、「ワイズガイズ」という小説を原作にして映画化したものです。アカデミーでは作品賞、監督賞などノミネート、ジョー・ペシが助演男優賞を獲得しました。

ギャング映画は、「ゴッドファーザー」か「グッドフェローズ」か、というほどに名高いものです。個人的には僅差で前者が好きではありますが。

ヘンリー・ヒルが生まれた町にはギャングがいた。子供のころからのヘンリーの夢、それはそういうギャングの仲間になることだった。

誰にも文句を言われず、駐車違反だって関係ないし、欲しいものは他人にとってこさせればいい。何人も女と遊んで、ギャンブルで金を使い、金が無くなれば奪うだけだ。

ヘンリーは憧れのギャングになるため、地元で使い走りを始める。若くして羽振りのいいジミー、キレやすいトミー。そんな友人も増えて、ヘンリーはギャングの世界に浸かっていく。

ヘンリーの少年期から、ギャングとして生き最後に破滅するまでの物語ですが、長々と感じずテンポのいいのは、セルマ・スクーンメイカーの編集のお力でしょう。

そしてこの映画にて一番の見どころに思えたのは、キャラクターたち。特に忘れがたいのはジョー・ペシ演じるトミー。あのへんちくりんな声、うるささ、そしてキレっぷり。映画史に残るf*ckの数はおそらく越えられないくらいでしょうね。

「普通に話していたら突然激高し、想像を絶する暴力をまき散らす。」

こういうタイプのキャラクターを確立したのではないでしょうか。

もちろんデ・ニーロのジミーも面白いキャラで、ストンプ連発には迷いがなくまさに面倒を起こしたくない男でした。

ギャング世界の上層部、ファミリーの中核に触れるのが「ゴッドファーザー」なら、こちらは下っ端の、ギャング世界にあこがれたチンピラどもが暴力に遊びに金に犯罪に明け暮れていくお話です。一人一人が自分で生き抜く。

それでどこまでいけるのか。

ヘンリーは確かに根っからのギャングのようでした。派手に遊び、金が無くなれば奪って、好きなことを好きな時にしたい。真面目にとか、立派なとか、彼には意味不明のクソでしかない。

しかしそんなヘンリーでも、甘いのかも?少年時、撃たれた男がレストランにかけてくると、エプロンを出欠箇所にあてがいます。そしてスパイダーが足に穴をあけられた時も、まっさきに立って止血しようとする。殺人にも乗り気でない。

やはりポーリーがいうように、まだまだ甘いガキだったのかもしれません。

最後に天職であるギャングを失って、こちらから見れば豊かな中で不満そうにこちらを見るヘンリーでした。

彼らの生き方そのままに、嵐のように流れる一人の男のギャング人生。痛快なテンポに狂気の演技など印象の強い映画でした。

そんな感じであっさり終わります。それでは、また~

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です