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「グランド・ホテル」”Grand Hotel”(1932)

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映画レビュー
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「グランド・ホテル」(1932)

  • 監督:エドマンド・グールディング
  • 脚本:ウィリアム・A・ドレイク
  • 原作:ヴィッキー・バウム 「ホテルの人々」
  • 製作:ポール・バーン、アーヴィング・G・タルバーグ
  • 音楽:ウィリアム・アックスト、チャールズ・マックスウェル
  • 撮影:ウィリアム・ダニエルズ
  • 編集:ブランシェ・セルウェル
  • 出演:グレタ・ガルボ、ジョン・バリモア、ジョーン・クロフォード、ウォーレス・ビアリー 他

MGMの豪華スターを揃えた作品で、アカデミー賞には作品賞オンリーノミネート、そして受賞。たしかこれ以外に作品賞だけノミネートで獲った作品はなかったはず。

とにかく当時のスター力がこれでもかと感じられる輝かしいものです。

借金に困る自称男爵のガイゲルン、落ち目のバレリーナであるグルシンスカヤ、経営難で合併工作に躍起になる社長プライシング、その秘書のフレムヘン、そしてプライシングのところをクビになった老人クリンゲライン。

様々な事情を抱える人間が宿泊する一流ホテル「グランド・ホテル」。ここで多くのドラマが交錯していく。

この映画の示す複数の人間ドラマ。そのまま見本となるようなもので、複数の人物のドラマをいかに堀り、登場から捌けのバランスをとるか。完璧なバランスですね。

次々に人物が移りながらそれぞれの話が進み、しつこくない印象。

みんな危機的で暗い設定が多いのですが、転がるような運びのおかげか、どことなく楽しいものがたりに感じます。落ち込まなくていいかも。

特別素晴らしい物語があるかと言えば、そうではないと思います。

失恋や新たな旅立ちに、破滅。ロマンスとしては限定的場所ゆえかこじんまりしていますし。

ただ大スターたちが代わる代わる登場する、画面の豪華さは見ものですね。この映画最大の魅力でしょう。

グレタ・ガルボの美しい姿に「I wan to be alone.」の台詞は有名ですね。彼女自身あまり人に囲まれるのが得意でなかった?

小さな舞台一つの中で複数の人物を絡めていくつかの話を同時に動かしていく。ここで観るお手本から多くの作品も影響を受けているでしょう。

華麗さや流れの良さは抜群ですので、気になる方はチェック。作品賞まとめのときに一気に見るのもいいかもです。それではまた。

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