「スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐」(2005)

監督:ジョージ・ルーカス

脚本:ジョージ・ルーカス

製作:リック・マッカラム

製作総指揮:ジョージ・ルーカス

音楽:ジョン・ウィリアムス

撮影:デヴィッド・タッターサル

編集:ロジャー・バートン

プロダクション・デザイン:ギャヴィン・ボケット

衣装:トリシャ・ビガー

コンセプト・デザイン:ライアン・チャーチ

出演:ヘイデン・クリステンセン、ユアン・マクレガー、ナタリー・ポートマン、イアン・マクダーミド 他

1作目から28年、ついに長きスター・ウォーズサーガの終止符であり、最後のピースである作品が公開されました。1999年に始まったエピソード1からの新三部作。続いたエピソード2も不評だったですし、そのころには私も3が心配でした。もう結末はわかっている、そしてあと1作なのに4につなげられるのか、などなどいろいろなところで不安だったのです。

もちろん新作スター・ウォーズです。やはりお祭り気分ではいましたが、少し落ち着いて映画館へ言った覚えがあります。

そういえばこの年はスピルバーグの「宇宙戦争」と「ハリーポッター炎のゴブレット」と真っ向勝負していましたね。当時のテレビで、アメリカでSWのための欠勤がものすごい数発生したと報道していました。

遠い昔、はるか彼方の銀河系で・・・

クローン戦争が勃発し、4年になる戦いは共和国軍の優勢で進んでいた。しかし首都惑星コルサントで最高議長であるパルパティーン議員が拉致される。コルサント上空で激しい戦闘が繰り広げられ、そこにはオビ=ワン・ケノービ、アナキン・スカイウォーカーの姿もあった。

敵船に侵入した二人は、ドゥークー伯爵と対峙する。アナキンは以前より成長し、今回はドゥークーをねじ伏せることに成功。しかし、パルパティーンの扇動に乗ったアナキンは、無抵抗のドゥークーを殺してしまう。

そして今度は、愛するパドメが出産で死ぬという悪夢に悩むアナキン。さらなる力、それを手にすれば死をも越えられると信じ、彼は力を渇望する。

映画自体の立ち位置がけっこう特殊ですね。結局は第1作目につなげるプリクエルですから、観客はもちろん、常識レベルで結末が共有されているんです。どうなるかわかっているのに観に行く。しかしまあ価値はあったかなと。少なくとも新3部の中ではまともな一本です。

それはどうしてかと言えば、4の匂いが強いとか、最後にベイダー卿が出るとかもあるんですが、ほとんどパルパティーン/皇帝を演じるイアン・マクダーミドのおかげかと。

彼の悪役っぷりは魅力的で私の注目を離さず、元凶っぷりが嫌というほど憎たらしく素晴らしい。横暴でなく、力でねじ伏せるわけでなく、彼の恐ろしさは計算高さと巧みな話術。アナキンを誘うシーンは、かなり論理的で、悪い誘いに聞こえません。彼は暴力で自分の思い通りにするのでなく、ささやき、アナキン自身に一線を越えさせ思いのままに操るのです。まさに人を堕落させる悪魔ですね。

イアンの落ち着き、おぞましい笑いなど彼こそが主役でしょう。

(というか、新3部作はパルパティーン主役といっていいかもですね。)

もちろん、アナキンがダース・ベイダーになる話。その描き方も大切です。

今回はしょっぱなから結構カメラも動き回る宇宙戦を見せてくれ、いろいろな星々がうつり世界の広さが見えています。分岐しつつも、どういう流れかはわかりやすく、かつ冗長でないと思います。まぁ3で詰めなきゃいけないことが多かったので、無駄を削った分テンポがそこそこ良いのかもしれません。

ハイライトはアナキンVSオビ=ワン。荒れ狂う溶岩の惑星ムスタファ―での決闘ですね。動きがこれ以上なく激しく、結構な長丁場。剣戟というより、チャンバラの合間にぶん殴るのがけっこう好き。

アナキンの四肢切断+丸焼きでフィニッシュですが、今回PG13?だかになっているぶん、SW中一番厳しい描写ありですね。こども殺しがあったり、ジェダイ一斉虐殺があったり、民主主義があったいうまに独裁政権になり替わる、その過程での悲劇があります。「帝国の逆襲」なみにダウンフォールでダークですね。思い切りは重要です。

このスケールで色々やっているので、CGでも仕方ないですが、合成感が浮いてしまっているシーンは結構多いですね。というかCG張りぼてだらけな画面は、やはり説得力に欠ける・・・

最後の最後、愛するものを救おうとして、その死の原因になってしまったアナキン、ダース・ベイダー。ついにあの姿が登場、しかも声はジェームズ・アール・ジョーンズ! なんですが、NOOOOO!ってちょっと情けない感じで終わりでした。

暗黒時代の始まりで幕は閉じる。しかし、新たなる希望が、砂漠の星の太陽の輝く光を受けています。なかなかうまいこと4につなぎましたね。さいごの20分くらい、必見。・・・それでもエピソード6でのレイアが母の顔を少し覚えている発現に矛盾していたりするんですがね。

踏み込んだ表現で、バッタバッタと死んでいく。黒い影がどんどんと広がり、自由の死んだ銀河帝国が、巨大な宇宙ステーションを象徴に台頭。3は割と好印象でした。

ちなみに個人的好きポイントは、イアンの皇帝、チューイの肩によじ登るヨーダ、排気口の中をはいはいしているヨーダ、オビ=ワンが乗っていたトカゲ君の鳴き声です。

ということで、新作の前にすべてのスター・ウォーズの感想が終わりました。みなさんはどれが一番好きでしょう?そしてその一番を超えて7がナンバーワンになることを願って、公開を待ちましょう。

それでは、May the Force be with you…

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