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「アクアマン」”Aquaman”(2018)

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映画レビュー
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「アクアマン」(2018)

作品概要

  • 監督:ジェームズ・ワン
  • 脚本:デヴィッド・レスリー・ジョンソン、ウィル・ビール
  • 原案:ジェフ・ジョンズ、ジェームズ・ワン、ウィル・ビール
  • 原作:ポール・ノリス、モート・ワイジンガー
  • 製作:ピーター・サフラン、ロブ・コーワン
  • 製作総指揮:デボラ・スナイダー、ザック・スナイダー、ジョン・バーグ、ジェフ・ジョンズ、ウォルター・ハマダ
  • 音楽:ルパート・グレッグソン=ウィリアムズ
  • 撮影:ドン・バージェス
  • 編集:カーク・モッリ
  • 出演:ジェイソン・モモア、アンバー・ハード、パトリック・ウィルソン、ウィレム・デフォー、ドルフ・ラングレン、ニコール・キッドマン、ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世 他

「ジャスティス・リーグ」(2017)にて登場を果たしたDCコミックスヒーロー、アクアマンの単独映画。

監督は「死霊館」シリーズや「ワイルドスピード SKY MISSION」(2015)のジェームズ・ワン。アクアマンはもちろん、ジェイソン・モモアが務め、またアンバー・ハードも続投。

今回はアクアマンの弟には監督と馴染みのパトリック・ウィルソン。さらにウィレム・デフォー、ドルフ・ラングレン、ニコール・キッドマンと名優たちも集まっています。

海外でも好評を得ており、特に興行面ではDC史上最高までに伸びる人気を博し、日本でもついに公開。初日ではなくて週末お休みでの鑑賞。朝早くの2D字幕でしたけど、ほとんど満席でした。

~あらすじ~

海の女王と、彼女を助けた灯台守の間に生まれた半深海人のアーサー。

いまやたくましく成長した彼は、海で助けを求める人のため活動し、人々からはアクアマンと呼ばれていた。

そんな彼の前に、海底のアトランティスからメラという女性が現れる。アーサーにとっては弟にあたるオーム王が、他の大海の一族を統一して地上へと侵攻しようとしているというのだ。

もはや海底になど興味のないアーサーだったが、オームの警告によって地上に破壊がもたらされ、父の命すら危険にさらされたことで、戦争をやめさせるためにメラと共にアトランティスへ向かうこととなった。

感想/レビュー

ジェームズ・ワン監督、こりゃすごいですよ。いったいどうやったら、こんなに綺麗にかつたくさん盛り込んで、真っ直ぐ景気のいい海洋アクションアドベンチャーを作れるのか。

今作は格闘アクション、逃走劇、冒険、宝さがし、地獄めぐり怪物退治に戦争、神話に家族の愛までとにかく各要素が多いです。いろいろな世界へと次々に飛び込んで、その奥深さや圧倒されるビジュアルとカメラワークで観客を摩訶不思議心躍る楽しさ溢れる旅へと連れて行ってくれます。

それでいて、散漫にはさせずかつ長ったるくもない。観ていてこれ以上どれだけ見せてくれるっていうんだ?と思っていたら、スカッとラストを迎えていました。

世界観はおそらくDCEUのなかで一番明るいかなと思います。

カラフルで光り輝く色々な大海の世界が出ていきますし、また人物たちも結構深刻な状況にあってもチャームがあり楽しく見ていられます。

魅力的な海の世界も、ジャンル切り替えで見せていき、最新テクノロジーのSFっぽくあったり、またインディ・ジョーンズ的な宝さがしアドベンチャー、そして監督お得意のホラー演出パートもあります。

また全編通しての水中でのカメラワークと視点の掛け合わせが見事でした。

戦闘や追走劇など、上下左右の感覚のない場所でありながら、その浮遊感やスピード、観やすく抑えられた動きなど映像表現にだいぶ重きを置いて視覚的に楽しませてくれます。ロングカットの街での追走や、海溝のシーンでの引き画とライトの点滅演出などビジュアルはかなり好きです。

最後の決闘あたりに関しては、遠近の使い方とか構図とか、戦隊もののような外連味あるショットで、王道ヒーローな決め画でしたね。スクショで壁紙にしたいヤツ。

今作は大部分をCGに頼っている作品で、一部モロにCGでありますが、しかし海での戦闘などに関して、その距離感や潜水スピードをしっかり感じさせるように設計されています。

なので、一枚画とか張りぼてではなくまさにどこまでも広い海の中に放り込まれる感覚に包まれています。

今作は会話からもわかるんですが、一応は「ジャスティス・リーグ」の後のお話らしいです。相変わらず自分が何者であるかに迷い、というか失敗作ではないかとを恐れている。

人助けは本質だからするんでしょうが、アクアマンとして堂々と生きることは避けているアーサー。

とりあえず戦争が起きなければ良かった。そしていつも冗談交じりに会話しているのが、どこか逃げにも思えていました。

湿っぽいところは少なめではあるんですが、家族を中心としてかなり泣かせに来るシーンがあります。特に、ニコール・キッドマン周辺ですね。もしかすると自分が一番好きなのは、お父さんとお母さんの桟橋でのお話かもしれません。バラバラになっていたものが統一される。家族も、そして7つの海も。それを成し遂げるきっかけとなったのは、アーサーです。

半分人間で半分深海人。まっとうな血筋ではない飲んだくれ。ですがアーサーの、敵対する弟含めて誰も失いたくないという想いが、伝説の怪物すら含めてほんとにすべての命を一つにまとめ上げるんです。

人を一つにするのが王様。誰も見捨てない。劣っていると思った自分だからこそできることがありました。

ワン監督のアクアマン。かなりテンション高めのモリモリアクションアドベンチャーで、大画面でその映像を楽しめる作品です。海洋汚染やら投げてるところもありますけれど、是非劇場で見てほしい痛快な作品です。おすすめ。

個人的にはやはり「ワンダーウーマン」も好きで、アクアマンもSkylar Greyの”Everything I Need”が素晴らしい余韻をくれています。

今後「フラッシュ」そして「バットマン」(ベン・アフレック降りちゃうらしいですが)にも期待したいです。そしてみんなに親しんでから再び、ヒーロー終結が観てみたいなあ。

今回はこのくらいでおしまいです。それではまた。

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