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「赤ちゃん教育」”Bringing Up Baby”(1938)

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映画レビュー
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「赤ちゃん教育」(1938)

  • 監督:ハワード・ホークス
  • 脚本:ダドリー・ニコルズ、ヘイジャー・ワイルド
  • 製作:ハワード・ホークス
  • 音楽:ロイ・ウェッブ
  • 撮影:ラッセル・メティ
  • 出演:ケイリー・グラント、キャサリン・ヘップバーン 他

ホークス監督によるスクリューボールコメディですね。ケイリー・グラント×キャサリンヘップバーンはたしか「フィラデルフィア物語」(1940)でもみられます。

会話劇を中心に、キャラの強い人物たちの繰り広げるロマンティックコメディ。色々ある中でもこちらは結構好きですね。

古生物学者のデイヴィッドは博物館への100万ドルの寄付を集めようと奔走していた。もうじき恐竜の化石の最後の1パーツ、大事な骨も届くのだ。

そんな時彼は、ご令嬢のスーザンに出会う。気まぐれでおてんばな彼女に振り回されるデイヴィッド。そしてなんと、”ベイビー”という名の豹まで付いてくる始末・・・

グラントとキャサリンコンビの織りなす会話劇、台詞量的にも展開の速さ的にも、観客を飽きさせることないようにしています。個人的にはインテリメガネでおろおろしてるグラントを観るだけでクスッと来てしまうのですが笑

大事なところは「勘違い」でしょう。

人物同士の会話ズレや意味の間違いなどでひっきりなしに誤解が起きる。

その状態における行動は面白おかしく見えるんですね。疎通に食い違いがあることで、一つの行動、それを勘違いしたもの、そして両方をみる観客にとっての意味。3つの意味行動が存在し、多くの情報に加えたカオス的な画面です。

喜劇とは悲劇である。

この映画ではそれをよく感じられるものです。食い違いに勘違い、それが重なって確かに面白い様になりますが、状況を良く見ればとんでもなく悲惨な目にあっていますよね。

神経症扱いに、誤認逮捕、あげくに浮気と思われて婚約者に捨てられる・・・

こういった事実をホークス監督他キャストたちがコミカルに仕上げているのですね。おそらく同じ題材を違う監督にして、悲劇の失墜映画にもできると思います。

テンポ良い運びにセリフ回し、おかしくて笑っちゃう行き違い。

真っ直ぐわかりやすいロマンティックコメディです。

というところで感想おしまい。それではまた~

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