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「マザーズ・デイ」”Dzien Matki” aka “Mother’s Day”(2023)

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「マザーズ・デイ」(2023)

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作品概要

  • 監督:マテウシュ・ラコビチ
  • 脚本:マテウシュ・ラコビチ、ウカシュ・M・マチェイェフスキ
  • 出演:アグニエシュカ・グロホウスカ、アドリアン・デリクタ、ダリウシュ・ホイナツキ、パウリナ・フルシチェル、パヴェウ・コシュリク 他

過去を消して息子と離れた元特殊部隊の女性が、因縁の相手に息子を誘拐されたことから再び戦いに身を投じるポーランドのアクション映画。

監督はマテウシュ・ラコビチ。主演は「ティーン・スピリット」や「ソハの地下水道」などのアグニエシュカ・グロホウスカ。

今作は劇場公開はなく、配信での公開になっています。NETFLIXのおすすめの中に出てきてタイトな時間だったので見てみました。

配信も劇場とは違って今作のようにポーランドなど普段あまり見れない国の作品が気軽に見れるのは良い点ですね。

「マザーズ・デイ」NETFLIX配信ページはこちら

~あらすじ~

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遠い昔に別れ離れた息子が、残酷な運命に巻き込まれた。

かつて特別捜査官として働いていたニナは、息子がギャングに誘拐されたとの知らせを受ける。

彼女の過去には、取り返しのつかない選択や、封印していた殺人的なスキルがあった。

しかし、息子を救うため、再びその暗い過去に向き合う覚悟を決めたニナは、犯罪者たちに立ち向かう決意を固める。

息子を取り戻すため、彼女は過去の闇と対峙する覚悟を秘めながら、壮絶な戦いに身を投じることになる。

感想/レビュー

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元特殊部隊で、今は一見ただの一般人が、あるきっかけで殺人マシンとなりチンピラ、ギャング、あらゆる敵をひたすらぶちのめしていく・・・

前にこの映画観たっけ?

となるのも不思議ではない、最近何度もこすられ続けているジャンル映画。

このお馴染みのストーリーはまるで日本昔話のようにしみついていて、話だけでは対して盛り上がらない。

必要なのはカタルシス。絶対的精神浄化なのです。

ではその需要に応えられているのかというと、このポーランドの作品は絶妙に違うかもしれません。

なんというか、カタルシスではない。なぜなら主人公と、もしくは彼女が大切にしている人がそこまでひどい目に合わないからです。

また何か大切にしているものが傷つけられているわけでもなく、敵側が一般人相手に悪さしまくるとんでもない胸糞野郎どもである描写もほぼないのです。

最愛の亡き妻が遺した犬を殺されたとか、自分を受け入れてくれた親切な町の人たちをゆするマフィアが相手とか、そういった”返し”に相当する要素がちょっと小さいんですよね。

昔の因果が子どもに報いてしまったというのがきっかけであり、主人公がそうした因縁を作っているのが原因ですし、息子が誘拐されているだけで、ギャングがたまたまヤバい母親の子どもを誘拐したってわけでもない。

そうした描写の少なさから、カタルシス要素が不足して感じました。

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なのでアクションも血なまぐさい殴り合いもそこまでの爽快感が出てこない。

今作で押し出されている要素は敵側のキャラの濃さでしょうかね。

変態パンツ野郎のスタンガンマニア。でもそれもビジュアルってだけでそこまで言動的な部分や闘いにおける印象はなかったり・・・

アグニエシュカ・グロホウスカがとにかくカッコいい

私がこの作品で好きになったのは正直主人公演じたアグニエシュカ・グロホウスカだけ。

彼女がみていて良い。ルックが素晴らしいのは彼女の方でした。

この人すごく綺麗な人なんでしょう。全然メイクしなくて、ビールを片手にうつろな目。何となく結んだ髪。

どんどんと傷だらけになっていくのですが、そこにセクシーさが積まれていく。

よれた革ジャンにダメージジーンズというカジュアルさで血を流しながら戦う。その姿が魅力的でそこをずっと追っていた作品でした。

序盤のアクションシーンではグラフィックノベルみたいな映し方やワンカット風の撮り方など頑張りが見えはしたのですが、全体には量産されている”舐めてた相手が殺人マシン”ものの中でもそこまで目立たない印象の映画でした。

短いので気になった方、またあまり考えずに何か映画が観たい方にはお勧めです。

今回は短いですがここまで。

ではまた。

コメント

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