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「フリー・ファイヤー」”Free Fire”(2016)

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映画レビュー
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「フリー・ファイヤー」(2016)

  • 監督:ベン・ウィートリー
  • 脚本:ベン・ウィートリー、エイミー・ジャンプ
  • 製作:アンディ・スターク
  • 製作総指揮:マーティン・スコセッシ、エマ・ティリンガー・コスコフ、レノ・アントニアデス
  • 音楽:ベン・サスベリー、ジェフ・バーロウ
  • 撮影:ローリー・ローズ
  • 編集:エイミー・ジャンプ、ベン・ウィートリー
  • 出演:ブリー・ラーソン、キリアン・マーフィ、シャールト・コプリー、アーミー・ハマー、ジャック・レイナー 他

「ハイ・ライズ」(2015)の監督、ベン・ウィートリーによる新作。宣伝から漂う一昔前の銃ぶっ放し感が素敵で、楽しみにしていた作品です。

「キングコング:髑髏島の巨神」(2017)も公開しているブリー・ラーソンに、ブロムカンプ監督とよく組んでいるシャールト・コプリー、キリアン・マーフィやアーミー・ハマーらも出演。

なにげにスコセッシが製作に参加しているんですね。そして脚本や編集は、監督と奥さんでやっているという。

公開規模が小さいので仕方ないですが、やはり混んでいましたね。公開の次の日に行って観たのですけども、意外と目立ったのが若い女の子のグループでした。

ボストンの郊外にある倉庫。ある夜、そこで取引が行われることになった。

IRAの構成員と、武器の密売人との間での取引だ。仲介人も参加し、もめ事を起こさず、素早くことを済ませようとする一同。

多少の緊張が走る場面もありつつ、なんとか静かに取引を終える。

だが、互いのメンバーに、個人的な確執を持ったものがいたことで、事態は思わぬ方向へと転がっていく。

ひとつの倉庫の中で、銃弾が飛び交う修羅場が展開される。

この作品、任侠映画です。男たちの挽歌とかそういったやつ。

真面目に怖いスリラーではなくて、コミカルな銃ぶっ放し映画として観ましょう。楽しいですよ。ひとつの狭い舞台だけで展開される、まさに発砲無制限の世界。

テーマ曲からしてなんか懐かしいというか、今どき聞けない渋い音楽がたまりませんでした。衣装も70年代の感じが笑える感じに出ていましたね。肩パッド、立った襟にこれでもかと開いた胸元など、シンボリックだからこそおかしかった。

上映時間も短いのですが、かなりタイトにまとまっている作品。

もちろんプロットがシンプルなこともありますけど、その割には展開に飽きません。後出し的に追加する要素も少なく、最初からカオスが炸裂していますので、話に飽きることもなかったです。

最初の銃撃でスローモーションが使われ、そこでそれぞれの人物のリアクションがしっかりみせられて、その後はどこから誰が誰を撃っているのか、人物同様混乱しまくりの撃ち合いに綺麗に入っていきます。

大乱戦になる中で、実は非常によく統制もされていると感じますね。キャラの立場はもちろん分かりやすいのですけど、誰がなにをしようとしているのか、は常に正確で分かりやすくなっています。

そこでは編集の力が大きく働いていたと思います。

目の前の事柄に重ねて声が入っていたり、同時展開されるものの進む段階が合わせてあったり、何より、フォーカスが切り替わって集中できない(つまり編集を感じすぎる)というのがなかったのがすごくスマートだなと思いました。

ぶち切れジャック・レイナーに、ヘロヘロであほの子サム・ライリー、偉ぶる小心者シャールト・コプリーに、銃撃戦でも鏡があれば男前具合を確認しちゃうアーミー・ハマー。

どの人物も、過去とか歴史の部分での掘り下げはなくとも、この現場から性格と特徴がしっかりと、説明なしで描かれているというのも素晴らしい。

大乱闘でバンバン撃ちまくりで、ちょっとした祭り感のある映画ですが、主催者のマネジメントと整理力が抜群の安心して騒げる映画ですね。個人的にはまたブリー・ラーソン姉さんがかっこよく銃を構える姿が拝めてありがたいというのもありますがw

非常に楽しませてもらった作品でした。おススメです。

とりあえず色々と観てきたものは感想を書いていきたいなぁ。自分のメモをまとめる意味でも、再発見の意味でも。ウィートリー監督は超お気に入りということはないのですけでも、今後も作品が楽しみな監督です。

そんなところでおしまい。それでは、また~

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