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「スミス都へ行く」”Mr.Smith Goes to Washington”(1939)

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映画レビュー
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「スミス都へ行く」(1939)

  • 監督:フランク・キャプラ
  • 脚本:シドニー・バックマン
  • 原作:ルイス・R・フォスター 「ミネソタから来た紳士」
  • 製作:フランク・キャプラ
  • 音楽:ディミトリ・ティオムキン
  • 撮影:ジョセフ・ウォーカー
  • 編集:アル・クラーク、ジーン・ハヴリック
  • 出演:ジェームズ・スチュアート、ジーン・アーサー、クロード・レインズ、エドワード・アーノルド 他

キャプラとJ・スチュアートが組むと言えば、「素晴らしき哉、人生!」(1946)でまた組んでますね。

原作はルイス・R・フォスターの「ミネソタから来た紳士」、音楽にはディミトリ・ティオムキンがきています。アカデミー賞には原案賞受賞でした。しかし11部門ノミネートはすごいですね。

政治家や高官、富豪を悪に、貧しい庶民を善に描くキャプラ作風は健在です。

田舎でボーイスカウトを仕切っていたスミス。地元の上院議員が亡くなったことで、急遽その代わりになり政界へ入ることに。

政治のことなどわからないスミス。彼はただの飾りであったが、他の議員の計画を狂わすことに。政界の不正を目の当たりにしたのだ。

かくしてスミスは大きな腐敗との戦いに身を投じていく。

田舎者の男が利用されて都会へ。話はカルチャーギャップコメディのように進み、初めは軽快に。ここはキャプラ監督の人間同士のやり取りが楽しめるところです。

汚職への孤独な戦いは、初めから見せている裏が大きくなる感じでした。裏が表舞台を飲み込んでいく。逆転にまわりは流されてしまうなか、スミスだけは正しいことをしようともがきます。

それまではどこか抜けていた彼が、自分が来た理由とすべきことを理解し、不正に対し怒りに燃えていくのです。しかしそこに立ちはだかるのは工作と操作、批判。

その気になった危険分子を潰そうと、裏は躍起になるわけです。

ただ一人、初めは田舎者とバカにしていたサンダースは彼の正直さに惹かれます。

そしてもう一人、スミスと同じ志を持っていたペイン議員。裏に飲まれた彼はまさに堕ちたスミスでした。

J・スチュアートの長い演説と議会でのたったひとりの抵抗。必ず誰かが聞いてくれると信じ、そして民主主義を信じ戦います。その姿はどう映るのか。

声を枯らし命を削るスミスをみて、”失われた意義”を取り戻す。戦うだけの価値のある意義。

どんなに金を積んでもマスコミを操作しても陪審を買収しても、奪えないものです。それらをはねのけても戦う価値のあるものがあります。

スミスの叫びが観客へと届き、本当に民主的な世界への欲求を鼓舞するわけですね。

そんなわけで選挙中の記事。無意味に思えても戦う価値のある、そしてその力はスミスのような人間にだってある、そう信じさせ支えになってくれる映画です。

それではまた。

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