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「ジョーンの秘密」”Red Joan”(2018)

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red-joan-movie-2018 映画レビュー
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「ジョーンの秘密」(2018)

  • 監督:トレヴァー・ナン
  • 脚本:リンジー・シャピロ
  • 原作:ジェニー・ルーニー
  • 製作:デイヴィッド・パーフィット
  • 製作総指揮:ティム・ハスラム、ヒューゴ・グランバー、ジギー・カマサ、ジェームズ・アザートン、ジャン・ペイス、ケリー・E・アシュトン、カール・シドー
  • 音楽:ジョージ・フェントン
  • 撮影:ザック・ニコルソン
  • 編集:クリスティーナ・ヘザーリントン
  • 出演:ジュディ・デンチ、ソフィー・クックソン、トム・ヒューズ、スティーヴン・キャンベル・ムーア、ベン・マイルズ 他

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ソ連に原子爆弾開発の機密情報を流していたスパイだとして、80代の女性が逮捕された実話を元にした伝記ドラマ。

元々はその実からジェニー・ルーニーが執筆した同名の小説があり、それが原作とはなっております。

監督は「レディ・ジェーン/愛と運命のふたり」他、様々な演劇、音楽などに携わってきたとレヴァー・ナン。

現代のジョーンを「007 スカイフォール」などのジュディ・デンチ、そして若き日のジョーンを「キングスマン」などのソフィー・クックソンが演じております。

もともと鑑賞予定はなかったのですが、時間があったからという理由で観てきました。

人の入りはそこそこでしたが、年齢層はすごく高かったですね。若年層は自分だけでした。

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イギリスの閑静な住宅地で暮らす80代のジョーン。

ある日彼女の家に捜査官が現れ、国家反逆罪で逮捕し、彼女を尋問のために連行してしまう。

彼女がまだ若かったころ、イギリス政府の原子爆弾の開発における機密情報を、当時のソ連へと流していたという容疑である。

取り調べの中で、ジョーンは第二次世界大戦時の恋や彼女の正義、揺れ動いた信念を思い返していく。

大学時代の思想、現実味を帯びる戦争、愛情と裏切りに引き裂かれた彼女の若き時代を。

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端的にいうと遅く感じます。

自分にとってはハラハラドキドキも伸ばされ過ぎており、展開が遅く感じてしまうのです。

全体にはレトロクラシックなスパイものであり、またメロドラマでもあります。

実をいうとそのセクションは結構王道な感じで楽しめるようになってはいると思うんです。

ジョージ・フェントンによる音楽や朧気な色彩を持ったザック・ニコルソンの撮影からくる雰囲気は素敵なものですし、演者もそれぞれ味わいがあると思います。

特に主演となっているソフィー・クックソンは、あくまで流されていくにすぎないような少女から、自分の中での新年の目覚めと葛藤を抱え、決断していく強さまでよく演じていました。

しかし、今作は回顧録です。

現時点は、2000年代であり、ジュディ・デンチ演じるジョーンが主人公となり主軸となるはずです。

それにしては、そのパートに割かれる時間が少なすぎると感じます。

既に覆らない過去が、時を越えて追い付いたときの、そのリアクションこそ観たいものだったので、過去の話を長くするほどに、現時点の必要性が薄らいでいく気がします。

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2軸を置く作品としての呼応が足りないというか。

過去の大きな決断や悲劇の経験と照らすならば、現時点でも息子との関係性など、もう1つのドラマを用意できたはずです。

あくまで淡々と過去のジョーンのドラマを展開していくばかりで、現在のジョーンには実は変化が見られない。

ジョーンがそうであったように、息子にとってはそれまで認識していた母という人間の、本当の姿が明らかになっていくわけです。

そのシンクロする部分を何か描くことができれば、あるいは。

過去パートの往年のスパイスリラー感の完成度はすごく高いと思うものなので、できれば現在への帰還や現在でのドラマも同じだけスリリングに展開することを望んでしまいました。

そういう意味で、全体にはそのままゆっくりと進む過去パートに、意味があるのか分からない現代パートがくっつき、冗長になった印象です。

最近観た中ではそこまで乗ることのできない作品でした。

今回は感想も短めで以上になります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

それではまた次の記事で。

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