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「アベンジャーズ」”Marvel’s The Avengers”(2012)

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映画レビュー
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「アベンジャーズ」(2012)

作品概要

  • 監督:ジョス・ウェドン
  • 脚本:ジョス・ウェドン
  • 原案:ジョス・ウェドン、ザック・ペン
  • 原作:スタン・リー、ジャック・カービー
  • 製作:ケヴィン・ファイギ
  • 製作総指揮:ヴィクトリア・アロンソ、アヴィ・アラッド、ルイス・デスポジート、ジョン・ファヴロー、アラン・ファイン、ジェレミー・ラッチャム、スタン・リー、パトリシア・ウィッチャー
  • 音楽:アラン・シルヴェストリ
  • 撮影:シェイマス・マクガーヴェイ
  • 編集:ジェフリー・ウォード、リサ・ラセック
  • 出演:ロバート・ダウニー・Jr、クリス・エヴァンス、クリス・ヘムズワース、スカーレット・ヨハンソン、ジェレミー・レナー、サミュエル・L・ジャクソン、マーク・ラファロ、トム・ヒドルストン 他

2008年の「アイアンマン」から始まった、アメリカンコミックヒーローが世界を共有し交差していく世界観を持つ映画プロジェクト、マーベルシネマティックユニバース(MCU)。

アイアンマン、ハルク、ソー、キャプテン・アメリカにその他個性あるヒーローが、それぞれの映画で活躍しつつ共通の要素を追います。

そして「キャプテン・アメリカ ファースト・アベンジャー」(2011)にて第一のステージが終わり、すべてのヒーローが終結する一大イベント「アベンジャーズ」となって公開です。

公開前の盛り上がり具合はまさに映画史に残るもので、公開後はあっという間に世界中の記録を塗り替えていく。日本ではかなり遅れて公開されましたが、馴染みの深いわけでないヒーローのクロスオーバーでありながら大ヒット。

私もずっとまっていて、公開時の先行上映から4回くらい見ましたね。いや~良かった!

ではさっそく2の前におさらいを。

~あらすじ~

アスガルドから追放された雷神ソーの弟、ロキ。彼は宇宙をさまよい、チタウリという他星人と手を組む。

ソーの愛する地球を滅ぼし復讐するためだ。

地球では国際平和維持組織シールドが、無限エネルギーの源であるキューブを研究していた。しかしその強大なパワーは暴走を始め、異次元のトンネルを開いてしまった。

そこを通って表れたロキは、次々にシールドメンバーを洗脳しキューブを奪う。

この非常事態に長官のニック・フューリーは「アベンジャーズ」計画を実行する。

感想/レビュー

ただでさえ個性の強いヒーローたちを組ませなければならない。

しかもこの映画で初めて彼らを見る人にも、もともとアメコミのファンにも満足できるものを作る。この点だけで正直実現不可能では?と思ってました。

監督ジョス・ウェドン。ビッグバジェットの常連でない彼はそれをうまく処理して見せています。

序盤の人物描写の無駄の無さは特に好きなところ。それぞれのキャラは、単作での彼らより性格が強調されわかりやすくなっています。

バナーがふと政府の車から顔を隠したり、キャップの登場が人を盾で守るところだったり、アイアンマンはハッキングしてまで音楽を流す自己中っぷり。

しっかりとらしさが出ていますから、所見でもこの人物がどんな動機をもっているかわかりやすい。

そうはいってもやはり一人で十分立てるヒーローたちが集まるわけで、衝突は避けられません。

お互いの悪い部分を、お互いの性格ゆえにつつきあう。

誰しもが思う「キャップは戦力として微妙・・・」「アイアンマンて強いのはスーツじゃん」をやってくれるのは痛くも燃えるところ。

そしてここでハルクを使うのが、(原作でもそうらしいですが?)巧いです。

観客は、ブラック・ウィドウ、ホークアイ、アイアンマンにキャップ、ソーと、それぞれの活躍をすでに観ています。

しかしハルクだけはまだなので消化不良気味。

早く活躍がみたいなぁ変身しないかなぁ・・・そう思った矢先についにハルク変身!しかし、暴走です!これはヤバい!

その上コールソンを失いロキに逃げられる始末・・・大丈夫かアベンジャーズ?

しかしここでコールソンの死がみんなを動かします。序盤でキャップのコスチュームに対し「時に人は古風なものを必要とするんだ。」とコールソンが言います。

そして今度はフューリーが「やはりアベンジャーズ計画なんて、古い考えだったかな。」ともらす。

いいや、違う!コールソンのいうように今こそアベンジャーズが必要なんだ!

ニューヨーク市街での最終決戦。スーツ装着シーンのカッコよさからもう一つ熱い台詞が。

「お前はもう一人怒らせた。その男の名はフィルだ!」

序盤のスタークタワーで、秘書のポッツがコールソンをファーストネームの”フィル”と呼んで、トニーが妬いていましたね。

しかしここではそのトニーが彼をファーストネームで呼ぶんです。最高に熱いですね!

そろりと入ってきたバナー。「いつも怒ってる。」からのハルクパンチで、ついにアベンジャーズ・アッセンブル(集結)!

アラン・シルヴェストリの音楽も相まって鳥肌物の興奮です。一枚の画に収まるアメコミヒーローたち。こんなに熱い画面はないです。

その後の戦闘も分かりやすく見やすいもので、しかも戦闘中に話がしっかり進んでいます。もちろんここでも各人物の個性が生かされ、見事なチームプレイを見せてくれます。

キャップの指令の元、視野を生かすホークアイがアイアンマンの飛行ルートサポート、ブラックウィドウは柔軟に動いて動力源へ。

キャップは市民優先で人助け。ソーとハルクは持ち前のパワーで敵をなぎ倒す。あの一連のワンカットでヒーローたちが流れていくのは素晴らしいですね。

ついにロキを追い詰めるアベンジャーズ。

今回それぞれが因縁ありで対峙するバランスの良さです。ハルクは最後だけなんですが、ヘリキャリア内で何度もロキがハルクの言及をするのでしっかり動機づけされます。

ビタン!ビタン!されるチョロい神は公開時も笑いが溢れていました。

前に断った酒を今欲しいというあきらめモードなロキ。正直ショボイって意見もあるのはわかります。でも良いんです、アベンジャーズがまとまるにはあのくらいの残念な笑やつのほうが。

一件落着で映画は広がりを持つ新たな世界を提示して終わります。

それぞれをしっかり紹介し、バランスよく活躍させ、それでいてこの映画それ自体の話も見せる。

この実現不可能に思える課題をこなした監督やスタッフに拍手です。

正直あのチタウリの本部やられると全滅という処理とか、頭強く打ったら解ける洗脳とか、微妙なところだってあります。でもこの最高に盛り上がるスーパーヒーロークロスオーバーの前にはかすんでしまう。最後はしんみりとしたシャワルマ打ち上げもあり、非常に楽しめる作品でした。

キャップ好きな私は色々彼のことを書きたいですが、もうしつこくなるのでこの辺でおわります笑

2がとっても楽しみ、そしてシビル・ウォーに入る「キャプテン・アメリカ3」やサノスと戦う「アベンジャーズ3」も。この先まだまだ増えていくヒーローたちに胸が膨らみますね。

それではみなさん、また。

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