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「21ジャンプストリート」”21 Jump Street”(2012)

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映画レビュー
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「21ジャンプストリート」(2012)

  • 監督:クリストファー・ミラー、フィル・ロード
  • 脚本:マイケル・バコール
  • 原案:マイケル・バコール、ジョナ・ヒル
  • 原作:パトリック・ハスバーグ、スティーブン・J・キャネル
  • 製作:スティーブン・J・キャネル、ニール・H・モレッツ
  • 製作総指揮:ジョナ・ヒル、チャニング・テイタム、エズラ・スワードロウ、タニア・ランドー
  • 音楽:マーク・マザーズボー
  • 撮影:バリー・ピーターソン
  • 編集:ジョエル・ネグロン
  • 出演:チャニング・テイタム、ジョナ・ヒル、アイス・キューブ、ブリー・ラーソン、デイヴ・フランコ 他

「レゴ®ムービー」(2014)でおなじみの、コメディ手腕抜群監督コンビ、C・ミラー&F・ロード。

その二人が懐かしのTVドラマを映画化した作品。主演コンビにはジョナ・ヒルとチャニング・テイタムが揃い、今作は興業的にも批評的にも成功を収めました。

また2014年には続編「22ジャンプストリート」、そして3作目の製作も決まっているんでしたっけか。しかも、以前の記事などではあの「メン・イン・ブラック」の世界とクロスオーバーするという噂も。

ここまで盛り上がっているシリーズながら、日本での扱いは残念なことに。今作からずっと劇場公開はされておらず、ソフト販売のみとなっています。大画面でみんなと笑いながらみたいなあ・・・

高校の負け組オタクのシュミット、そしてアメフト部のマッチョバカであるジェンコ。いじめられっ子といじめっ子の二人だったが、お互い高校生活の最後を飾るプロムに出ることができなかった。

時は流れて、2人は警察学校で再び出会う。過去の関係を乗り越えて、お互いの弱点をサポートしながら奮闘する2人。見事警察官に!・・・なるのだが、想像していたものと違う退屈な日々が待っていた。

ある日の無茶な逮捕劇から、2人は21ジャンプストリート分署へと異動になる。そこで与えられたのは、最近蔓延している麻薬ビジネス操作のための、高校への潜入任務だった。

すでに署長登場から言われていますが、この映画ではいわゆるステレオタイプを全面的に利用し、それで遊んだものとなっていますね。ちびデブの頭は良いオタクと、マッチョハンサムだけどポンコツバカ。

そこに黒人でうるさい署長が命令して高校へ。この署長キャラも久々に観ましたよw

あるあるな要素を期待して高校へ行くと、実はジェネレーションギャップを感じることに。これは現実でもそうですけどね、流行ったものがもうなかったり、昔はOKだったものが今NGだったり。

主役二人がいかにも80年代くらいのステレオタイプなので、高校でのギャップコメディがまたおもしろい。初日の差別云々のくだりは特に好きな部分です。

このアップデートとアダプテーションがすごく好印象で、固定観念そのもので笑わせつつ、その時代のギャップや浮きっぷりでまた笑わせてきます。

それはアクションにも表れていて、爆発するしないの件もまさにアクションというジャンルのお決まりをいじって遊んでいます。

もちろん、アクションでありなによりもバディムービーであるのです。

コンビが仲良くなるという点では、序盤で既にさくっとやってしまいます。互いを補い合うシーンはすごく心地よい。しかし高校、仕事では相変わらず踏んだり蹴ったりです。

そしてステレオタイプ遊びの流れで、昔と立場が逆転する。コメディを忘れずに仕掛けが繰り出される高校ですが、この二人にとっては自分が経験しなかった別の人生を経験する場としても役割を担っているんです。

お互いにお互いが経験してきたことを体験していくことで、分離された役割の補い合いでなく、本当の意味でお互いを理解していく。はっきりと、「お前の気持ちがわかる。」と言える関係が築かれていきます。

とことん笑わせて、ジョニー・デップらオリジナルキャストのカメオもあって、クライマックスへ。

二人が二人のまま変わらない部分と、しっかり成長した部分が両方観れる最高のラスト。銃撃戦でのシュミットの役立たずっぷりとジェンコのどこでも女に言い寄られる加減w

序盤でドジッた逮捕時の条文も、最後はしっかり言えた!撃てなかった銃を撃てた!どこか不能であったこのポンコツ二人組が、二人だからこそ成し遂げる爽快感。

テンポよく繰り出されるギャグに、バディの成長物語も楽しめる作品で、もともとあるコンテンツを巧みに現代の舞台へとアップデートしつつ、本質は失わない真面目なアプローチですね。

そんな感じでおしまい。それでは~

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