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「フレッチ/死体のいる迷路」”Confess, Fletch”(2022)

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confess-fletch-movie-2022 映画レビュー
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「フレッチ/死体のいる迷路」(2022)

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作品概要

  • 監督:グレッグ・モットーラ
  • 脚本:グレッグ・モットーラ
  • 原作:グレゴリー・マクドナルド
  • 音楽:デヴィッド・アーノルド
  • 出演者:ジョン・ハム、マーシャ・ゲイ・ハーデン、カイル・マクラクラン、ロレンツァ・イッツォ、ジョン・スラッテリー 他

グレゴリー・マクドナルドによる小説シリーズを実写映画化した作品。

監督は「宇宙人ポール」などのグレッグ・モットーラ。そして主人公で一癖ある男フレッチを演じるのは「ベイビー・ドライバー」「トップガン マーヴェリック」などのジョン・ハム。

その他マーシャ・ゲイ・ハーデン、カイル・マクラクランらが出演。日本では劇場公開されていなくて、NETFLIXで配信公開されている作品です。

~あらすじ~

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盗まれた美術コレクションを捜す依頼を引き受け、その調査をするうちに、探偵フレッチは思いがけず殺人の第一容疑者となってしまう。

無実を証明するためには、真犯人を見つけ出すしかないという絶望的な状況に追い込まれた彼は、警察の目をかいくぐりながら単身で事件の真相を追うことに。

変わり者の美術商、行方不明のプレイボーイ、怪しげな隣人、そしてフレッチのイタリア人ガールフレンドなど、疑わしい人物たちは挙げればキリがない。

次第に明らかになるのは、前代未聞の支離滅裂な犯罪の全貌。果たしてフレッチは、この複雑に絡み合った謎を解き明かし、自身の無実を証明することができるのか。

感想レビュー/考察

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さてこの作品。全然背景もなにも知らずに配信リストに載ってたので観たというモノです。

小説は70~80年代のもので、過去にも1985年にチェヴィー・チェイス主演で「フレッチ/殺人方程式」が作られており、続編「フレッチ登場!/5つの顔を持つ男」は1989に作られるなど、一定の人気ある原作の再度の映画化のようです。

今回の原作は過去に映画化されたものとは異なってはいるみたいですし、また舞台設定も現代にアップデートしています。

フレッチが記者を引退した理由をソーシャルメディアのせいだなんていうシーンもありますし、設定は各部原題を舞台にするために変更されているみたいです。

原作や過去の映画化については知見がないので触れられないのですが、この作品だけで観るに、重苦しくなくて少し滑稽で軽快なタイプのミステリーです。

作品自体の長さも90分ちょっととコンパクトでありながら、舞台をフレッチと一緒にめぐっていくので場面転換自体は多めです。

出てくる人物は皆どこかクセ強な人ばかりでキャラクターがとても濃くて全く飽きず、彼らの相互のやり取りに終始笑って過ごせます。バカ笑いというよりも、くすくすという笑い。ユーモアよりも滑稽さ。

どこかピンポイントでというわけではなく、全編通して常にニヤニヤしてしまう映画って結構珍しいと思います。

エイデン・メイエリ演じる捜査官のあたふたした感じとか、発信器をうまいことフレッチに利用されてかなりの旅に出させられてしまうと事か。でも彼女有能で最後は窮地を救ってくれたり。個人的に彼女が結構気に入ったキャラですね。

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ミステリーの内容としては、個人的には一緒に推理していくような感覚はなかったです。みんな怪しいし決してロジックが崩壊しているとか、知らないやつがいきなり出てきて解決みたいなわけではないです。

ただ、変にこの犯罪の背景に社会的な意味が込められているようなこともなく、このミステリーはむしろ個性あるキャラクターたちがドライブしていく様を楽しむことがメインだと思います。

なんだかんだ他の人物に負けず劣らずなフレッチの独特な人物像に引っ張られて、奇妙な捜査の旅をのぞき込む。

主人公フレッチにジョン・ハムがとにかくハマってるんですよね。品が良い感じがあるのですが、小ずるいところが悪ガキ見たいな感じがして。どこかオフな感じとか。憎めないけどムカつくおバカ。

このフレッチの造形が柱になって全体のトーンを統一。最終的に彼が行ってきたことがまとまっていくところも良い。コンパクトにまとめた長さの中でそれぞれの癖強な人物たちをジャグリングして見せる。
難しくは考えず、コメディとして乗っていくタイプで、金曜の夜にまったりと眺めるような映画でした。

ちなみに今作、すでに続編の企画が進行中です。監督は引き続きグレッグ・モットーラ、主演もジョン・ハムが続投。

配信公開されている作品なのですが、ネトフリ加入者で時間がある方はふと気軽にみてみてはいかがでしょうか。
感想はここまで。ではまた。

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