「メン・イン・ブラック:インターナショナル」(2019)

  • 監督:F・ゲイリー・グレイ
  • 脚本:アート・マーカム、マット・ホロウェイ
  • 原作:ローウェル・カニンガム
  • 製作:ウォルター・H・パークス、ローリー・マクドナルド
  • 製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ、バリー・ソネンフェルド
  • 音楽:ダニー・エルフマン、クリス・ベーコン
  • 撮影:スチュアート・ドライバーグ
  • 編集:クリスチャン・ワグナー
  • 出演:クリス・ヘムズワース、テッサ・トンプソン、リーアム・ニーソン、レベッカ・ファーガソン、エマ・トンプソン、レイフ・スポール 他

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1997年に誕生したSFコメディヒット作「メン・イン・ブラック」のスピンオフ的位置づけの続編。

監督は「ストレイト・アウタ・コンプトン」のF・ゲイリー・グレイ。

メインシリーズのウィル・スミスとトミー・リー・ジョーンズに代わり、コンビも一新され、「マイティ・ソー バトルロイアル」でも共演したクリス・ヘムズワースとテッサ・トンプソンがエージェントになります。

また彼らの上司役にはリーアム・ニーソンが出演。敵のエイリアンとして「ミッション:インポッシブル フォールアウト」などのレベッカ・ファーガソンも出ています。

MIBシリーズに個人的な思い入れはそこまでないですが、1、2作目は子供のころ何度も観ましたし、エイリアンを扱う中で独特な世界観を見せてくれたユニークなシリーズだと思っています。

今回はまあ主演の二人に惹かれたので鑑賞。劇場はそこそこ人が入って混んでいる感じでした。

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子供のころにエイリアンとの接触を経験したモリーは、その際にさっそうと現れ両親の記憶を消し去った謎の黒づくめの男たちを追い続け、いつか自分もエージェントになりエイリアンたちや宇宙のことを知りたいと願っていた。

そして妄想癖と言われながらもついに黒づくめの男たち(メン・イン・ブラック)の本部を突き止めたモリーは、そこでテストを受ける。

彼女の熱意により見習いエージェントとして任務に就くことに。

一方、凶悪なエイリアンから地球を守った英雄として名高いエージェントHは、重要な来客の対応任務を任せられていたが、モリーがそれを嗅ぎつけ半ば強引に同行することになった。

多くのファンがいて愛されている作品で、その世界観はもちろんのこと、何よりもエージェントKとJのあのコンビは本当に映画史に残るバディ。

だとすると、そのリスペクトを持ちながらも新たなバディとワクワクを見せてくれる・・・

ことはありませんでした。

正直言って、なぜ製作したのかがよくわからない、そんな作品。そしてMIBなのかということにすら微妙に疑問符が付く作品。

シリーズでありますから、世界を共有しているのですが、割と前作に寄りかかっているのに、これまでにあった、私たちの知らない現実という楽しさも感じられず。

キャラの魅力もそこまで感じませんでした。

もちろん映像面やアクションの進化はありますけれど、一番残念だったところはこの作品にまったく興味がわかないことでした。

スクリーン上で何が起きようが、主人公たちがどうなろうが、気にかけることができませんでした。

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単純に映画と繋がることができなかったのです。

モリーが自らMIB接触する、そして幼少期にエイリアンと出会う。説明として妄想癖を疑われたことや、今まで苦労してきたことが触れられますが、テンポを重視したのかドラマが完成する前に前に進んでしまう。

一般の視点から彼女が苦労している、抑圧されている場面でもあれば、その悔しさを共有して、実際にMIBの世界に入り込んだときに感動もできたでしょう。

それこそ、現実世界で何かを信じているけれどバカにされてきた人にとって解放となる作品になったのかもしれません。

エージェントHの周囲からの期待やそれに応えることへの恐怖と不安も、もっと普遍的に描けたと思います。

深いところや観客が一緒に感じられるレベルにキャラクターの葛藤を落とし込む前に、軽いギャグで流れていってしまいます。

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いわゆる脚本部分、話がシンプルであったり展開が読めるなんてことは別に良いのですが、素材としては役者も設定も揃っていると思うので残念です。

また今回はインターナショナルとして、様々なロケ地を冒険していきますから、確かにスケールは広がったんですが、個人的にはこれが違う方向を向いているようで気になります。

MIBって、身近なところで実はこんなにも奥深い異星人交流があったっていう驚きがとてもワクワクしたのですが、今回は本当に世界は広いって、いろんな国に行くだけなんです。

逆に小規模になったとすら感じてしまう世界の描き方(ほとんど地球が広いですねって話)、ポテンシャルがありながらも自分に結び付く前にジョークで茶化すキャラ。

期待もしてはいなかったのですが、記号だけを集めたMIBのようなSFアクション映画という印象でした。ある意味ファンメイドのような。

とにもかくにも熱の入らない作品で、昨今はある程度ビッグバジェット映画に品質か特徴が保証されているように感じていたので、珍しく何にも残らないものとなりました。

感想はここまでです。MIBシリーズが大好きという人はどう感じたでしょうか。本当に観たければ良いのですが、今劇場であえて選ぶ必要もないかと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございます。それではまた次の記事にて。

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