「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」(2015)

  • 監督:クリストファー・マッカリー
  • 脚本:クリストファー・マッカリー
  • 原案:クリストファー・マッカリー、ドリュー・ピアーズ
  • 原作:ブルース・ゲラー 「スパイ大作戦」
  • 製作:トム・クルーズ、J・J・エイブラムス、ブライアン・バーク、デヴィッド・エリソン、ダナ・ゴールドバーグ、ドン・グレンジャー
  • 製作総指揮:ジェイク・マイヤーズ
  • 音楽:ジョー・クレイマー
  • 撮影:ロバート・エルスウィット
  • 編集:エディ・ハミルトン
  • 出演:トム・クルーズ、レベッカ・ファーガソン、サイモン・ペグ、ジェレミー・レナー、アレック・ボールドウィン、ショーン・ハリス 他

MIシリーズの第5作目。監督は「ユージュアル・サスペクト」(1995)のクリストファー・マッカリー。

彼は「アウトロー」(2012)、「オール・ユー・ニード・イズ・キル」(2014)でトム・クルーズとコンビを組んでいますね。サイモン・ペグら前作からのキャストに加えて、大いに魅力的な人物が増えた本作。

公開前から色々と、トムの生身を張ったスタントが話題になっておりました。

大人気シリーズとはいえ、今年の夏は洋邦共に大作が多いのでどうかな?と思っていましたが、劇場は満員でした。

個人的には批評家の評価の高さ、そしてサイモン・ペグの活躍の多さが気になっていたところです。

IMFのリーダーであるエージェント、イーサン・ハントは正体不明の組織「シンジケート」の謎を追い、ロンドンのIMF本部へと訪れる。しかし、その本部にすらシンジケートが介在しており、イーサンは逆に囚われの身となってしまう。

拷問にかけられるイーサンだったが、謎の女性イルサによって助けられ窮地を脱出。

その一方で、度重なる混乱を招くIMFに業を煮やしたCIA長官によって、IMFは政府から解体通告を受けてしまう。

イーサンはCIAに国際手配されながらも、シンジケートの正体を突き止める任務に挑む。

のっけからアクション全開。

飛び立つ飛行機にしがみつく究極スタントが、まさかの冒頭数分のためだったとは!トム・クルーズ恐るべし。絶妙なミーティングと緊張シーンを挟みながら、とにかく次から次にまったく違う方向のアクションを見せてくれます。

自分で極力やるという心意気、決して空回りしていないです。

トム・クルーズが、イーサン・ハントが走り、飛び、しがみつき、滑り降りそして戦う。その生のアクションの迫力は嘘のない映画的な説得力を持っています。

その一見荒唐無稽に思える大活躍を、この映画では問い直しますね。ただ運が良いだけだと。

そこにしっかり向き合って答えるのは、IMFはチームなんだというアクションによる証明でした。

ユーモア役を買って出るサイモン・ペグ演じるベンジー。今回のペグはお姫様ですよw

ミッション・インポッシブルは他のスパイ映画、007やボーンシリーズと違い、IMFのメンバーのチームプレイが売りなんです。

PCで頑張るベンジー、他の組織との緩衝役ブラント、必要とあらば離距離で協力するルーサー。確かにそれぞれの任務のやり方はただの無茶に見えるかもしれません。

しかし、イーサンはその道を選ぶ。なぜって?任務を共に遂行する、仲間一人一人を信じているからです。だからこそ、一歩間違えば死んでしまうことにも、彼は飛び込んでいけるんです。

そしてその信頼が、イーサン・ハントというリーダーへのメンバーからの信頼にもつながっています。

さて、今回の美女さんは、レベッカ・ファーガソン演じるイルサ。若くてスーパーモデルみたいな見た目でない分、逆になんとも妖艶で危ない雰囲気が素晴らしい女スパイです。

彼女は本当にファム・ファタールっぷりが最高で、スパイ映画に欠かせない疑念や謎の楽しめるキャラクター。彼女の雇い主、そしてシンジケートのトップであるレーン。

ここはクリストファー・マッカリー監督の得意な部分でしょう。様々な組織や人物が絡み合いながら、謎が明らかになる。そこに無理やり差を感じず、素直におっと思わせてくれました。

レトロな雰囲気、楽器でできた暗殺銃などのガジェットも素敵です。しかも、MIシリーズで大切なマスクもちゃんと活かして使ってくれる丁寧さ。ナイスです。

雇い雇われの関係、駒と組織、体制と個人。諜報任務の冷酷さが生み出したのがシンジケート、ローグ・ネイションでしょう。

ボスのレーンはショーン・ハリスのしゃがれた声と嫌なくらいの落ち着き加減も含め、恐ろしい敵役でした。

やり込められ、確実にレーンの計画通りに流されるイーサンたちですが、決定的な要素でひっくり返す。

それはレーンには絶対に得られない、イルサが本当に欲しかったもの。仲間を信じる心、それをもった仲間。裏切ることはなく、信頼を信頼で返すIMFメンバーにレーンが勝てるはずもない。

四方にメンバーが立ち、レーンを煙の中に封殺するのはかっこいい画でしたね。

「一つの道しかない。」

イーサンは言います。仲間を信じ、彼らのためなら自分を投げ出すこの男を、誰が裏切るでしょう。使い捨ての駒を動かすスパイゲームの中で、彼は絶対にローグ(ならずもの)にはならない。

溢れる疑念の霧の中に、絆と信頼ゆえの危険なアクションを飛ばし、

イーサン・ハントとIMFの真の強さを示した本作。5作目にして史上最高とも言える熱きスパイチーム魂を見せてくれました。

良いです、おすすめ。これにはジェームズ・ボンドもハードルが上がりましたねw

こんなところでレビュー終わりです。それでは、また~

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