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「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」”Avengers: Age of Ultron”(2015)

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映画レビュー
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「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」(2015)

  • 監督:ジョス・ウェドン
  • 脚本:ジョス・ウェドン
  • 原作:スタン・リー、ジャック・カービー
  • 製作:ケビン・ファイギ
  • 製作総指揮:ヴィクトリア・アロンソ、ジェレミー・レイチャム、スタン・リー、ジョン・ファブロー
  • 音楽:ダニー・エルフマン、ブライアン・タイラー
  • 撮影:ベン・デイヴィス
  • 編集:ジェフリー・フォード
  • 出演:いつもの皆さん、アーロン・テイラー・ジョンソン、エリザベス・オルセン、ポール・ベタニー、ジェームズ・スペイダー 他

前作の大成功、そこからさらに広がるMCU。今回は満を持してそのフェーズ2になります。

今では聞いたことのない人はいないでしょう、アイアンマン、ソー、キャプテン・アメリカ、ハルクらスーパーヒーロー。彼らが再びスクリーンに集結、さらに強大な敵に立ち向かうのですから、これはお祭りでございます。観るのが遅くなったのはですね・・・まぁマッドマックスのせいですね。もう3回観ました。もっと見たいけど。

えー、とにかく一大イベントです。2015年これを観ずにはいられない。新たな敵も仲間も加わって、より広がったアベンジャーズのレビューです。

世界各地に残るヒドラの研究施設。

その中のひとつに、ロキの杖を利用した人体実験を行っている場所があった。さらなる悪をふせぐため、アベンジャーズが出動。上手くロキの杖を奪還したものの、施設にいた改造人間に接触。スタークはメンバー全員が殺されてしまう幻覚を見せられる。

本部に戻り祝勝会をひらくアベンジャーズ。スタークは持ち帰った杖に秘められた力で、平和維持のための人工知能「ウルトロン」計画を実行する。

しかし、自我に目覚めたウルトロンはアベンジャーズの記録を見て、平和のために必要なのは彼らの排除、そして破壊をもたらしている人類の絶滅だと考える。

自らの頭脳を駆使し、自身の体を作ったウルトロンは、アベンジャーズの抹殺を宣言する。

監督は引き続いてジョス・ウェドン。バランスとりの非常にうまい方で、今回も全体ヒーローやヴィランの活躍バランスがとてもいい。

まぁ、初めに言いたいのは、この作品からMCUを見始めるのは無理ということです。さすがに「アベンジャーズ」や「キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー」などの過去作を観なくては話についていけませんね。ここは1作目と違う割り切りをしています。

割り切ったからこその、オープニングからアッセンブルは良かったです。すでにアベンジャーズが揃い、素晴らしいチームワークを見せてくれます。序盤から説明いらずなのはファンには嬉しい運びの良さで、ここでさっそく新たなキャラを導入。

エリザベスはかわいいし少し怯えている感じが良く、アーロンはその”クソガキ”感と純情さがカッコよくまたもろい感じで素晴らしい。この新キャラ、良いですね。超スピードのクイックシルバーは「X-MEN:フューチャー&パスト」にも出ていますが、キャストも演出も違います。こちらでは何か尾を引くようなエフェクトがあり、視点はほとんど第三者側におかれ、見えない速さを体感するものとなっていました。

ほとんど依存していた二人が、それぞれ自分の足で立って戦っていく姿は、ホークアイとの掛け合い含め成長日記のようでしたね。

ホークアイが双子の父親のような立ち位置になりますが、彼自身の家族も出てきました。

今回は前に比べて、クロスオーバーの中でそれぞれが大切にするものや抱える悩みが描かれています。こんなに忙しいのにまぁよく織り込んだものだと感心です。凄い。

ハルクを捨てて生きたいバナーと怪物としての自分から逃げたいナターシャ。かけ離れているヒーローである二人が心の共鳴で支え合う。中身を大事にした関係です。

スタークは自身の発明、キャップは最後に言うように「昔の自分は氷漬けのまま」、ソーは守るべき星や国そして自分の使命の模索。

ウルトロンの登場や双子をうまく絡めて、今回はドラマ部分がなかなか見どころです。何のためにアベンジャーズやってるのか。何のために戦っているのか。それぞれ戦いを終えたいけど、そうしようとするほどに大きな被害や過ちを犯してしまうんですね。

もちろん、ドラマだけでは終わりません。予告でもさんざん期待されたハルク・バスターVSハルク。

またハルクが敵の策略で暴れるのか・・・とは思いますがやはり恐ろしくもわくわくです。しかしウルトロンもハルクバスターも、トニーは1人で色々作っていますね。ハルクバスターはバナーを救うための友情の証かもですが。1人でやる、というのが彼の最大の過ちかもしれません。

すさまじい暴れっぷりで町は大混乱ですし、ヒーローたちの戦闘シーン、最後の浮上都市。今回は私にはちょっと見づらかったかな・・・視覚効果で(例えば前のマーク7装着シーンのような)驚くところもあまりなかったです。何より画面上の情報が多すぎて状況理解が大変で、格闘の組み立てやそれぞれの位置関係が把握できなかった。なにやらすさまじいことになってるなぁ・・・って感じで観てましたね。撮影は「ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー」も担当のベン・ディヴィスですが、そっちではあまりカオスな感じはなかったんですがね。

さて、問題はウルトロンが大量にいることな気がしますが、そのカウンターと言ってもいい人工知能キャラがヴィジョンです。ついにジャービスがアベンジャーズになりましたね。びっくり。

ウルトロンは創造主への挑戦と進化を信じたキャラで、ジェームズ・スペイダーの妙に落ち着いた声が不気味で良い味出してました。ちょっと冗談を言ったり、カチンとキレてしまったり生々しいんです。それで余計に怖い。

対してヴィジョンはソーのハンマーを持てることから、とっても純粋とわかります。同じく作られた知能ながら、善と悪として対立。ウルトロンは暗がりにいたり這い出してくる姿が多く、魔物や悪魔的。ヴィジョンは空から降りてくるショットなんかは、後光が差してまさに神のようでした。

トニーが生んだウルトロン。私にはエゴが生んでしまった悪と思えます。

「自分が世界を守る。」考えは良いですが、思い上がりも感じられます。前作ラストでの「アベンジャーズはヒーローか、それとも迷惑な破壊者か。」今回はその問いがウルトロンという姿を持って襲ってきたと感じるんです。

大切なのは共に立ち上がること。キャップがいう団結。決して一人で抱え込んで解決しようとしてはいけない。たとえスーパーヒーローでも、互いの影を認めて支え合う。

完璧な英雄ではないけれど、それでも世界を救うために団結し立ち上がる。みんなで悩んでみんなで苦労して、みんなで平和を作ろう。それを邪魔するものがいれば、アベンジャーズが集結します。

今回のウルトロンというレッスンを経て、より互いに近寄り、そして胸を張って世界の守護者と宣言しました。

ダニー・エルフマンとブライアン・タイラーが音楽ですが、正直アラン・シルヴェストリのテーマが印象深いとか、アンディ―・サーキスがチョイ役過ぎるとか、顔出し程度のキャラが・・・とか。個人的に戦闘がそこまで楽しめなかったり、いちいちどこかのラボで話すシーンがだるいとか。

まぁ文句はあります。はっきり言えば前作「アベンジャーズ」の方が楽しく燃えました。でも今作も良い。ジョス・ウェドンがこの期待にしっかり応えてバランスを取ったことに拍手です。

この先「アントマン」「ファンタスティック・フォー」「スパイダーマン」「X-men」それに「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」とまだまだ世界は広がりそうです。今作での仲間、そしていままでのアベンジャーズがどうなるか。まだまだMCUは祭りを開いてくれそうです。

そんなところでおしまい!ではまた~

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