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「リベンジ・スワップ」”Do Revenge”(2022)

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「リベンジ・スワップ」(2022)

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作品概要

  • 監督:ジェニファー・ケイティン・ロビンソン
  • 脚本:ジェニファー・ケイティン・ロビンソン、セレスト・バラード
  • 製作:ジェニファー・ケイティン・ロビンソン
  • 製作総指揮:ジョシュア・バショーヴ
  • 音楽:エスティ・ハイム、アマンダ・ヤマテ
  • 撮影:ブライアン・バーゴイン
  • 編集:ロリ・ボール
  • 出演:カミラ・メンデス、マヤ・ホーク、オースティン・エイブラムス、タリア・ライダー、エイバ・カプリ 他

「サムワン・グレート -輝く人に-」のジェニファー・ケイティン・ロビンソン監督がNETFLIX製作で送る青春学園リベンジコメディ。

学校のカースト頂点からどん底へ落とされた少女と、過去の事件を抱える転校生が組み、互いの復讐を交換していくコメディ。

主演は「パーム・スプリングス」に出ていたカミラ・メンデス、また「ストレンジャー・シングス」で話題のマヤ・ホーク。

その他オースティン・エイブラムス、「17歳の瞳に映る世界」のタリア・ライダーなどが出演。

注目を集めている俳優陣が集うということで話題だったようですが、自分はNETFLIXの新作配信のお知らせで知りました。

今作は劇場公開はなく配信のみ。配信開始からちょっと経ってからですが鑑賞してみました。

「リベンジ・スワップ」のNETFLIX配信ページはこちら

~あらすじ~

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ドレアは高校カーストのトップに君臨する女子。

自分のための派手なパーティを打ち上げ、そこで公然と宿敵の女子を叩きのめすパワフルさを持っていた。

しかし後日、彼女のセックステープが学校中に拡散してしまう事態が発生。キレたドレアは彼氏のマックスを殴りつけ、それが原因で学校からも目をつけられてしまう。

一方転校生のエレノアは、かつて自分の酷い噂を流したカリッサが学校にいることで怒りに燃えていた。

2人が出会ったことで、それぞれがそれぞれのリベンジを助け合うという計画が始まる。

ドレアは地味で不器用なエレノアを変身させ、カースト上位にもぐりこませ、自分はカリッサの弱みを握り破滅させるために動き出す。

感想/レビュー

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今の時代と世代を映す鏡

学園コメディというジャンルはまさにその時代を映し出す鏡として重要なジャンルであると感じています。

少し前にはなりますがオリヴィア・ワイルド監督が見事にアップデートしています。

現代に生きる高校生たちの多面性とシスターフッドを主軸に時代を更新して見せた傑作「ブックスマート」が現れたことも記憶に新しいですね。

実は今作についても個人的にはこういう軽快な学園青春物として、ある程度今の時代を代表していくような作品であると思っています。

もととなっている点は学校のカーストや罠の仕掛けとミッションの遂行ではありますが、ジェンダーや多様性に関してはやはりZ世代向けになっています。

ベースにあるクラシック学園コメディ群

作品の設定は復讐の交換、それだけならなんとなくヒッチコックの「見知らぬ乗客」がやはり連想されます。(実際エレノアがあるシーンで、原作本(パトリシア・ハイスミス)を呼んでいるところもありました)

ただ舞台のつくり込みについては80、90、またゼロ年代と、これまでの映画史にある青春学園モノがふんだんに盛り込まれています。

そのオマージュはジャンルが好きな方には嬉しいところでしょう。

農園部だったり噴水に陣取る学校のトップたち。そこかしこの小ネタで「クルーエル・インテンションズ」だったり「ミーン・ガールズ」、「恋のからさわぎ」などいろいろと目くばせがあります。

楽曲もそれらの映画からとってきたものが流れますし。

しかし別にそうしたものが主になっているとか、知らないキツイってこともなく楽しくパワフルな作品です。

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エネルギッシュな俳優陣

楽しさはキャストの良さにもあると思います。

正直この手の学園青春モノでは主演キャストのあまりの成人顔には違和感があるのはしょうがないのですが、それでもエネルギッシュさはティーンのそれをとらえている気がします。

カメラ・メンデスはすごく大人びているので(28歳なので当然)高校生には見えませんが、明るいビッチ感が素晴らしい。

彼女がくれているのはその根性だけではなくて、実際にはアッパークラスではない出自だったりやはり傷ついた心というもの。

だからこそ見てても繋がることができるのかなと思います。

もう一人の主役マヤ・ホークですけど、自然なきごちなさが良かったですね。

独りは燃える赤き炎、もう一人は静かな青の炎で復讐心ばっちり。

セクシュアリティはもはや大きなことではない

今風のアップデートという点ではあくまで当たり前としてのセクシュアリティの在り方が挙げられます。

別段レズビアンであること自体が取り上げられるわけでもないエレノア。

またタリア・ライダー演じるギャビーとの関係性も(その惹かれあう理由はいまいち不明瞭ですが)大きくとりだたされません。

ノンバイナリーを言及していたり小さくも大事なところが詰まっています。学園モノは文化根底を描くと思います。

大人になってからのそれぞれの道ではなくて。だから存在の認知言及ってとても大切なのです。

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SNSでの拡散やセックステープ。一度流れた噂やゴシップというものが、あらゆる媒体を通し残り続ける。

現代では本当に拡散性が高くリアルタイムで、昔よりもさらに止めにくい。

記憶を軸に、加害・被害の面をさらす

でも最も重要なのは記憶というメディア。

そして何よりもその記憶に焼き付き苦しめられ続けるのは、被害者なのです。

今作のある転換機能というのは、その加害と被害の関係性を、記憶という点であぶりだします。

惨い事実やいじめ、噂でも加害者というのは非常に無意識である。

そして記憶からも消えやすい。

人の人生が破滅してしまうようなことをしたとしても、加害側は忘れていく。

いつまでも覚え苦しんでしまうのはいつも被害者なのです。

覚えていない。無意識さ。それが今作の仕掛けになっていますね。

このあたりはエメラルド・フェネル監督の「プロミシング・ヤング・ウーマン」も思い出しました。

最終的にはシスターフッド的な感じでドレアとエレノアが結ばれて解決するのは正直微妙です。

一緒に過ごせば情が移るというのはちょっと都合良いですからね。

エセフェミニスト気取り、ポリアモリーを悪用するナルシストが最後ちゃんと破滅してくれるのは良いですけど着地点は少し弱くも感じました。

いずれにしても学園モノをやるにしたらアップデートするのが必須と思うので、その点今作は今まさに見ていく映画ではないのかなと感じます。

今回の感想はここまで。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ではまた。

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