「ジェーン」(2015)

  • 監督:ギャビン・オコナー
  • 脚本:ブライアン・ダッフィールド、アンソニー・タンバキス、ジョエル・エドガートン
  • 原案:ブライアン・ダッフィールド
  • 製作:ナタリー・ポートマン、エイリーン・ケシシアン、スコット・スタインドーフ、スコット・ラステティ、テリー・ダガス、ザック・シラー、メアリー・リージェンシー・ボーイズ
  • 製作総指揮:ディラン・ラッセル、クリス・コーエン、パリス・ラトシス、ジェイゾン・ローズ、デヴィッド・ボーイズ
  • 音楽:リサ・ジェラルド、マルチェロ・デ・フランチシ
  • 撮影:マンディ・ウォーカー
  • 編集:アラン・コディ
  • 出演:ナタリー・ポートマン、ジョエル・エドガートン、ユアン・マクレガー、ノア・エメリッヒ、ボイド・ホルブルック 他

Jane-Got-a-Gun-movie-2015

「ウォーリアー」「ザ・コンサルタント」のギャビン・オコナー監督が、ナタリー・ポートマン主演で家族を守るため立ち上がる女性を描く西部劇。

主人公ジェーンはナタリー・ポートマン、夫役にノア・エメリッヒ、ジェーンに協力する元夫はジョエル・エドガートンが演じ、彼らを追跡するギャング団のボスをユアン・マクレガーが演じます。

実はプロダクションにおいてかなりもめたというか紆余曲折合った作品で、2013年から撮影自体は始めていたそうです。

そもそもの脚本は2011年時点でブラックリストにあったそうで、誰がどう映画化するかにかなり時間がかかってしまいました。

映画館でもやってはいたのですが観に行っておらず、今回は配信での鑑賞。自分としては演者というよりもギャビン・オコナー監督作という点で観てみた感じです。

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アメリカ西部にて幼い娘と夫、3人で暮らすジェーン。あるひ夫のビルが銃撃され負傷して帰ってくる。

彼の看病をしながらも、ビルがギャングであるジョン・ビショップに襲われ軍団がビルを探回っていると聞いたジェーンは、銃を手に元夫のダン・フロストに助けを求めに行く。

申し出を断るダンであったが、ジェーンが一味の一人に見つかり襲われたところを助け、今回のビショップ一味の襲撃に備える手伝いをすることに。

迫る敵を前に、ジェーンとダンは過去を遡っていく。

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総合的に観れば普通に楽しめる安定した西部劇映画であります。

特に先述のようなプロダクションの混乱があった点を考えるに、まとまっているのがすごいと思うくらいです。

元はリン・ラムジー監督予定、マイケル・ファスベンダーにジュード・ロウ、ブラッドリー・クーパーなどの参加から降板。

ジョエル・エドガートンなんてこの映画の製作期間に自分の初監督作「ザ・ギフト」撮ってしまうくらい、期間がかかっているわけです。

まずはそうした裏側を感じさせない統一感がありますが、特に主演するナタリー・ポートマンが手堅い演技を見せてくれているのは大きなポイントではないでしょうか。

波乱の人生となるジェーン、ビル、ダンのそれぞれではありますが、どの役者もそれぞれ静かなのが個人的には好きです。

彼もが過去に一物を抱えているわけですから、それを運んできただけあってオープニングの時点から重々しい。

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脚本の構成はフラッシュバックの多様から、若干おいていかれるほどに映画開始以前から起きている事を説明します。

その構成は後出し過ぎて興味が続かない危険性をはらむのですが、今作は与える情報の制限と確かなは友人の演技で完成されています。

なのでフラッシュバックの地点や現在の時制においても感情的な共有ができていると思います。

アクションに関してもクライマックス時点まで抑えて置き、いわゆるラストスタンド的なドンパチな展開でもないですね。

確実に独特な西部劇になってはいるのですが、一番の挑戦である女性が主人公という点において、飛び抜けた点はなかったです。

もちろんナタリー・ポートマンのジェーンには気品や美しさ、母としての覚悟があるのですが、彼女を囲む環境はかなり制限され(というか外界から独立しており)や他の女性たちもあまり出てきません。

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ジェーンが銃をとる。そこに意味があるとして、彼女が単純にガンマンであってはいけませんから、自己防衛のために引き金を引く構成はわかります。

しかし西部劇での女性といえば家の中にいる女性か娼婦が多い中で、自立した存在として見せるならばその相対性なども観たかったです。

どこかポテンシャルがある、素材や舞台はそろっていると感じるのですが、無難なところに落ち着いたイメージです。

転覆覚悟でも、この馬車を道や轍から大きくそらし、観たことの無い方向へ走ってほしかった気もします。

今回は感想としてはこのくらいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

それではまた。

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