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2023年上半期映画ランキングベスト10 My 10 Best Films of 2023 so far

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2023年上半期映画ランキングベスト10

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さて、2023年も早くも半分が過ぎました。

ということで恒例の上半期の総決算の時期。毎年ですが、個人的に好きだった作品を10作品ピックアップして発表します。

ではさっそく。

結果としては、私の昨今の傾向が続いていると思いました。

女性映画の流れの変化

上半期に関してはおおよそ60本ほど劇場鑑賞したのですが、気に入った作品の多くは女性映画でした。

しかし数年前のフェミニズムの潮流とはまた異なり、これまで男性によってのみ演じ描かれてきたような強烈なキャラクターの女性が登場しています。

それはトップ2のリディア・ター、そしてベネデッタが体現しています。

権力を欲しい儘にし、嘘も脅迫もする。二人ともレズビアンであるというのも偶然なのか、もしくは単純に性的な部分ですら男性を排しているのか。

私にとっては暴君のような人物に、女性が設定されているだけでも価値があるのです。それらは男性たちによって独占されていたと思うので。

2021年に「パーフェクト・ケア」でロザムンド・パイクが最低最悪のクズを演じきって見せた痛快さもありましたが、今年前半にもまた強烈かつ鮮烈な二人の女性がいました。

しかし一方で、#MeToo運動の流れの延長はまだありました。

ここには二つの素晴らしい作品が。

一つは体感型の作品として没入させてきたもので、もう一つは報道の正義と共にシステムに立ち向かうもの。

具体的な悪人を出すのではなくて、シルエットを使ったりシステムそのものを敵にしたりとアプローチとしても非常に社会問題に適したもので秀逸。

また「ウーマン・トーキング」は女性たちの会話というシンプルさに、真に民主主義的なコミュニティの誕生までも見せていて素晴らしかったです。

何か感情をすごく揺さぶる映画たち

その他に、シャーロット・ウェルズ監督が映画や記憶と記録というメディアを巧みに使い、私の心をズタズタにしたり。

バンデラス兄貴の渋いボイスのネコが、圧倒的なアニメーションと人生謳歌を唱えてくれましたし、あと非常に難しい議題での二つの夫婦の対談が心の底からの癒しと赦しをくれたり。

「生きる/living」はリメイクとして存在しつつ魂の継承を見せてくれましたし、「バビロン」は正直全体でみるとそこまでの大傑作ではないのですが、序盤の狂った映画界と何か魔法の宿ったマーゴット・ロビー、そして何にしてもラストシーンでラインクインにねじ込みました。

とにかく、私の心をいろいろな方向に揺さぶった作品に出会えて幸せです。

多元宇宙のはやりとか、映画(特にフィルム)に対しての愛情映画とか、潮流は感じますね。昨年から加速して「RRR」が流行ってくれて、一般認知が進んだことも嬉しかったり。

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下半期に至っては「ミッション:インポッシブル デッド・レッコニング part1」に「トランスフォーマー ビースト覚醒」、「ジョン・ウィック チャプター4」など大型タイトルも並んでいます。

7月の時点では「ランガスタラム」「K.G.F CHAPTER1&2」などインド映画も公開があるようで楽しみ。

とにかく毎回言っていますが、自分にとっての1番に出会うことが大切!

今年の後半も楽しみにしていきましょう。

それではまた。

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