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「レッド・ノーティス」”Red Notice”(2021)

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Red-Notice-movie-2021-netflix 映画レビュー
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「レッド・ノーティス」(2021)

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作品概要

  • 監督:ローソン・マーシャル・サーバー
  • 脚本:ローソン・マーシャル・サーバー
  • 製作:ボー・フリン、ドウェイン・ジョンソン、ダニー・ガルシア、ハイラム・ガルシア、ローソン・マーシャル・サーバー
  • 音楽:スティーブ・ジャブロンスキー
  • 撮影:マーカス・フェルデラー
  • 編集:マイケル・L・セール
  • 出演:ライアン・レイノルズ、ドウェイン・ジョンソン、ガル・ガドット、リトゥ・アルヤ 他

「ドッジボール」などのローソン・マーシャル・サーバー監督が、世界を股にかける美術品泥棒を追うFBI捜査官が、別の美術品泥棒とコンビを組んで逮捕のため奔走するアクションコメディ。

監督とは「セントラル・インテリジェンス」、「スカイスクレイパー」に続いて3回目のタッグを組むドウェイン・ジョンソン。

また「フリー・ガイ」などのライアン・レイノルズ、「ワンダーウーマン」シリーズのガル・ガドットがそれぞれ美術品泥棒として登場。

大スターを3人揃えて三つ巴の出し抜き合いを演じています。

制作時にはロケ地イタリアでのコロナ感染症の拡大を受けてプロダクションが中止されたりとやや難航をしましたが、Netflixの配給により2021年の秋に配信にて公開されました。

監督の作品は「セントラル・インテリジェンス」も「スカイスクレイパー」も実は鑑賞済。

別に追っかけてはないのですが、豪華俳優と気の抜けたコメディがちょうど良かったので配信にて鑑賞しました。

「レッド・ノーティス」のNETFLIX公式サイトはこちら

〜あらすじ~

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FBI捜査官であるジョン・ハートリーは国際指名手配中の美術品泥棒ノーラン・ブースの逮捕に躍起になっていた。

かつてのエジプト女王クレオパトラに、ローマ皇帝アントニーが送った宝石がちりばめられた3つの卵。

そのうちの一つはローマ国立美術館に展示され、もう一つはオークションで個人所有、最後の一つは所在不明となっている。

ローマで展示されている卵を盗みにブースが動いているという情報をつかんだハートリーは、現場でブースと逃走劇を繰り広げる。

この時はまんまとブースに逃げられてしまうハートリーであったが、盗みの件と同じ情報提供者からブースの居場所を聞き、待ち構えて逮捕することに成功した。

卵を回収して帰ろうとするが、なんとそれは偽物とすり替えられており、さらにハートリーはFBIに在籍しておらず800万ドルもの金が口座に振り込まれていた。

一転、ブースと同じくハートリーも卵泥棒としてとらえられ、二人ともロシアの刑務所に入れられてしまうのだが、これはすべてここまでの情報を流してきたもう一人の美術品泥棒ビショップの策略であった。

ビショップは所在不明とされる3つ目の卵のありかをブースが知っているといい、それを聞き出そうとする。

感想/レビュー

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あっちこっちから

ローソン・マーシャル・サーバー監督がドウェイン・ジョンソンと組んだ前作になる「スカイスクレーパー」。

どことなく「ダイ・ハード」的であり、DIYで頑張ったり家族救出したりと、往年のいろいろな作品からちょこちょこエッセンスを抽出したような作品であったことを覚えています。

その意味では今作も端的にいえばこれまでに見てきたいろいろな映画のパーツパーツが寄せ集まったような作品です。

「ナショナル・トレジャー」だったり「インディ・ジョーンズ」シリーズに、少し007のラグジュアリー的要素があったり。

いろいろな作品の切り貼りになっています。

しかしこれについてあまり悪い意味ではないのかと思います。

犯罪もの、ケイパーもの。

そうした作品において観客に求められるベースがそのまま敷かれているので、良くも悪くも裏切られることはないですし、アクションやアドベンチャーとしての楽しみについても深刻にならないリアリティラインで楽しめるのだと思います。

伏線とかツイストに関しても、そもそも重要な人物が中心の3人だけであるため、ある程度予想がつくことです。

うならせるような脚本に期待してはいけませんが、けっしてお粗末すぎるということもなかったと思います。

ひとえにこの作品をまともに追いかけていけるのは、主軸になっている3人、なかでも仕方なく組んだバディとして相性の良さを見せているドウェイン・ジョンソンとライアン・レイノルズの二人の力あってこそでしょう。

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実際の友人同士の掛け合い

二人は20年以上の友人だとか。

ドウェイン・ジョンソンはそのフィジカルさが明らかにFBIのプロファイラーではないですが、そのフィジカルすらも自虐的なユーモアとして使用し、さらにデッドプールのようなメタ的なネタでライアン・レイノルズが茶化していく。

ヴィン・ディーゼルとの関係性についてとか、意地悪なユーモアは本当にライアンの口から出るといい塩梅になりますね。

そんな彼を時にイラつきつつ、時に罠にはめて楽しんでいるドウェイン・ジョンソンも楽しそうです。

二人にはおそらく父親との関係性という共通項とその背景をドラマとして置こうとしているのでしょうけれど、まあ正直なくてもいいレベルです。

しつこく繰り返さなかったのはいい判断であったと思います。

この作品に個人のドラマなんてあまり求められていないと思うので。

絶妙なセリフ回しとタイミング、掛け合いこそが今作のハートとして鼓動を打ちペースを整えているので、この点はしっかりと見どころであるといえます。

ルパン三世的作品は、一匹狼がチームワークを学び一つの泥棒グループの結成で落ち着く。

最後に示唆される次のミッションのこともあり、この先にシリーズ化していくと面白い展開をもたらしてくれる気もしました。

豪華なスターを絞って登場させたのは功を奏しています。やたらと投入したせいで味が薄くて全体が散漫ということもない。

薄いのは脚本でしょうか。

しかし、ドウェイン・ジョンソン&ライアン・レイノルズコンビをのびのびと見せていくには、オリジナルで頭を使うような話でなく、ありきたりで娯楽に突っ切った切り貼り物語で良かったのかな。

いずれにしてもコンビについてはまたいつか見たいなと思いました。

総合的には普通に楽しむにはちょうどいい塩梅のアクションコメディになっています。

どっかでみたキャラ、どっかで観たアクション、どっかで観たお話。しかしそのパッチワークはひどいあり様にはなっていません。

普通以上でも以下でもないというところで、俳優陣が好きならばサクッと見れていいのではないでしょうか。

というところで短いのですが感想は以上です。

最後まで読んでいただきどうもありがとうございました。

ではまた。

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