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「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3」”Guardians of the Galaxy vol.3″(2023)

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「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3」(2023)

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作品概要

  • 監督:ジェームズ・ガン
  • 脚本:ジェームズ・ガン
  • 原作:ダン・アブネット、アンディ・ランニング
  • 『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー』
  • 製作:ケヴィン・ファイギ
  • 音楽:ジョン・マーフィー
  • 撮影:ヘンリー・ブラハム
  • 編集:フレッド・ラスキン、クレイグ・ウッド
  • 出演:クリス・プラット、ブラッドリー・クーパー、デイヴ・バウティスタ、ゾーイ・サルダナ、カレン・ギラン、ヴィン・ディーゼル、ポム・クレメンティーフ、ウィル・ポールター、チャック・イウジ 他

マーベルコミック原作の「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズの最新作にして、シリーズの最終作。

「アベンジャーズ:エンドゲーム」そして「ソー:ラブ&サンダー」を経て、ガーディアンズの一員であるロケットの出自に迫る作品。

監督はこれまでのシリーズに引き続きジェームズ・ガン。主演もクリス・プラットやカレン・ギラン、デイヴ・バウティスタらが努めます。

MCUとしては2014年から初登場しているキャラクターたちなので、実に9年の旅路が終わることに。

vol2の公開時にすでに3作目は発表されておりましたが、一度ジェームズ・ガン監督が過去の発言がらみで監督から降板されるということもあったり。

その際にはソーシリーズを継いだタイカ・ワイティティ監督に打診があったらしいですが、「あれはガンの映画で僕のじゃない。」と言って断ったとか。

降板した間にガン監督はDCで「ザ・スーサイド・スクワッド」を撮り、なんやかんやで戻ってきて無事に続投。

今年のGWの目玉作品の一つになっており、劇場も混雑を予想。ただ、配管工兄弟の映画に結構枠を裂いているようで、実際の上映回数は普通でした。

通常字幕での鑑賞。IMAX観たいのですが、3Dいらないんですよね・・・

~あらすじ~

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サノスとの激闘、ソーとの別れからしばらく。

ノーウェアを拠点にしたガーディアンズ・オブ・ギャラクシーだが、クイルはガモーラへの失恋から毎日飲んだくれている。

ある時ノーウェアにかつてモメたソヴリンの戦士アダムが襲撃し、戦闘でロケットが負傷する。医療パックを使わないと危ない状態なのだが、ロケットの中にある自滅装置が邪魔し処置ができなかった。

クイルたちはロケットを助けるために、その自滅装置のパスコードを手に入れようと、ロケットの出身であり何らかの実験を受けていた場所を目指すことに。

しかしそこには、ロケットの高い知性をある目的のために利用しようと考える巨悪がいた。

感想/レビュー

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思い返すと初めて「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」に出会ったのは2014年と9年前のこと。

それまでおそらくコミック界的にも、そして映画史上的にも見られなかったキワモノのそろったチームが、スターウォーズよろしく銀河を冒険する姿に、新しい風が吹いたのを覚えています。

独特な70sの音楽の数々の使い方含め、スペースオペラではなくスペースディスコというか。

その後の2017年、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス」が公開され、さらに「アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー」での活躍もあってガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの人気は不動のものになったと思います。

摩訶不思議大冒険

そのコアにあたる部分で、ビジュアルや観たことのない世界観、メカ、ヘンテコでも愛すべき人物たち、また音楽の使い方はしっかりと引き継がれています。

今回有機生命体自体が惑星になっている舞台が登場しますけど、ピノキオ的な怪物に喰われたものとは異なるヘンテコさがありました。

あのへん含めて「2001年宇宙の旅」のオマージュが結構あるのですが、おそらく全体における”理想、完璧な姿と統制”へのカウンターの意味があるのかな。

ガーディアンズの船もミラノ号とはまた異なる面白いものでクールですし、今回はジェームズ・ガン監督の「スリザー」を感じる有機物と、メカの融合体がいろいろと登場しますね。

視覚的にもやはり変わらず楽しい作品になっています。

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トレードマークのディスコ感も炸裂

ジェームズ・ガン監督の音楽的なセンスも今作で健在。

今回はズーンをゲットしたこともあってか楽曲は90s~2000sのものを中心に採用しています。

主軸となるロケットのストーリーを示唆するような、彼を追いながらのワンカットに、RadioheadのCreepを重ねたOP。

ピーターのガモーラへの想いと喪失を重ねるSince You Been Gone(Rainbow)、大団円におけるFlorence + the MachineによるDog Days Are Over

そしてあの名曲が鳴り響くノスタルジックなEDでは、2曲目にBruce SpringsteenのBadlandsが。

スペースディスコ、この感動はジェームズ・ガン監督のトレードマークですね。

ロケットの過去から、正しい生き方、姿への挑戦を

インフィニティウォーエンドゲームでピーターの物語には大きな転換があったものの、今回はこれまであまり彫り込まれてこなかったロケットを主軸にストーリーが展開されます。

「引き裂いてつなぎ合わせて、こんな怪物にしてくれと頼んだ覚えはない!」と、1作目で漏らしていたロケットですが、彼のバックストーリーは他のメンバーに対して不明瞭な点が多かったので、今回はそこを探求していくことに。

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ロケットは完全なる生命体の誕生を目指し、研究改良によって生み出されたことが分かります。

今作のヴィランは神のごとく振る舞い、新たな種族を創造しては不完全であるとして差処分していくハイ・エボリューショナリー。

「モロー博士の島」の博士をモチーフにした彼の存在と造形、そして彼に対抗していくというストーリーは、理想の姿とか正しい人生観を押し付ける全ての外圧への反抗でしょう。

そして自分を出来損ないだとか不完全だとか、何か足りないダメな存在なのだと思う人々へ、君はありのままで最高だというガン監督からのメッセージに他ならないと思います。

もともとが落ちこぼれ集団というコンセプトのガーディアンズにはうってつけですが、ガン監督自身の降板の件とか、正しさばかりを盲目的に要求する昨今のエンタメ、社会情勢に向けての意味が強いでしょう。

非常にエモーショナル

ロケットのドラマ部分は、映画的な勝利だったと思います。

完全ホラーの有機とメカの融合体生物(しかも回想でしか出てこない)に対して、痛みや悲しさを感じて涙できますから。

人体実験的なものであり、親から捨てられる感覚であり、そして矯正ともいえる。

感情的な部分でいえば、各キャラの掛け合いにはそれぞれ良いものが多いですが、ロケットとネビュラが好きです。

第一に互いの安否を心配したり、ネビュラがロケットの無事を知って涙したり。

サノスの件以降、5年間二人きりでしたからね。特別な関係性になっていたことでしょう。

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エモーショナルパートのほかに出ると、いつものMCUになっていてやかましくCGたっぷりのアクションになっている点は、食傷気味の私にはちょっと辛かったです。

あと、一部のギャグはギャグのためにだけ存在している感じやそのためのしつこさを感じます。

くわえて一部に関してはマイケル・ベイ映画化というくらいに登場人物が叫んで会話していて呆れました。

そんな感じで全て素晴らしいと言えないのですが、何か完璧な存在にならねば・・・という抑圧に対して真っ向から中指立てる姿勢はすごく愛しいものです。

子どもたちを助けるところとか、ヒーロー要素と利用される者たちの要素が巧くかけあわせてありました。

自分を愛さなくても、それを愛する

また、ありのままで愛そうというメッセージが、エンドゲーム以降のピーターとガモーラの関係にも適応されたのは脚本の妙でしょう。

私個人としてはどうしても、ピーターの想いがある種、独りよがりで押しつけがましく危険だと思っていました。(君は僕と結ばれる運命なんだ!と言いながらナンパしてくるヤバいやつ)

それを正面からガモーラに「あんたのための私じゃねぇ」と言わせ、真正面から処理したのは素晴らしい。

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自分を定義する名前を手に入れ、愛する人と自分を愛する人を、居場所を手に入れ。

誰もが自分も他者もありのままを愛せるようになって、ピーターはやっと故郷へ帰る。

最後もまたやや「2001年宇宙の旅」オマージュを感じさせつつ、いい締めくくりです。

1作目のキックオフであったCome and Get your Loveを再び流して、そしてこれまでのストーリーの想い出巡りのようにEDが流れていくとき、あらためてガーディアンズと過ごしてきたこの9年を思い出しました。

そしてすごく寂しかったですね。

ED2曲目にはBruce SpringsteenのBadlandsが流れてきます。

酷い場所を抜け出したい、必死に生きる。そしていつか、この酷い場所が自分をまっとうに扱ってくれるように。そんな想いが込められた歌。

ここで最後、世界にガーディアンズのような存在の居場所をもとめ、より善い世界を願っていると感じました。

ひとまずこうして一人の作家の手で生み出された家族が、それぞれのエンディングを迎えるところまで、旅を共にできてよかったです。

この先またガーディアンズに会うこともあるでしょうが、それまではしばしの別れ。

今回の感想はここまでです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ではまた。

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