「ヒックとドラゴン2」(2014)

  • 監督:ディーン・デュボア
  • 脚本:ディーン・デュボア
  • 原作:クレシッダ・コーウェル
  • 製作:ボニー・アーノルド
  • 音楽:ジョン・パウエル
  • 編集:ジョン・K・カー
  • 出演:ジェイ・バルチェル、ジェラルド・バトラー、ケイト・ブランシェット、アメリカ・フェレーラ 他

ドリームワークスアニメの「ヒックとドラゴン」(2010)の続編です。

アメリカでは2014年6月に公開。世界的にも興業と評価両方で成功をおさめ、現時点でゴールデングローブ賞最優秀アニメーション映画を獲っています。

しかし・・・日本では未公開。音沙汰なく多くのファンががっかりしているでしょう。

しびれを切らした私は北米版Blu-rayで鑑賞。もういいますけど、素晴らしいですよ。記事はネタバレになるので、気を付けてくださいね。

ここはバーク島。色々なことがあるけれど、一番の特徴はドラゴンたち。彼らが敵だったのは5年前のこと。今ではみんな一緒に共存している。

ドラゴンレースが行われる中、トゥースレスとヒックは探索をしていた。ドラゴンのおかげで世界は広がり、色々な場所を発見。

しかしヒックには悩みが。それは父ストイックが彼を次の首長にしようとしていることだった。

そんなとき、彼らは大きな氷柱に貫かれ、崩壊した村を見つける。

まず続編として素晴らしいと言えますね。スケールを大きくすることは大切なことですが、ここでは前作の要素をふんだんに散りばめています。

ヒックがガジェット作りが上手い所や、双子やデータオタクおデブなどキャラの性格。ドラゴンの特性や、1作目での印象的なシーンなど。非情にファンに嬉しく丁寧な続編です。

1作目のときも大きな魅力だった映像。ドラゴンの飛翔はスピードと迫力満点。風と一体になり、「自由」を感じますね。そう、ドラゴンに乗る=一緒に生きることは「自由」。

めいいっぱい大空を飛ぶ感覚は素晴らしく、”Where No one goes”やジョン・パウエルのスコアの美しさもあって本当に綺麗です。

出てくるドラゴンの数も豊富になり、色鮮やかな世界が広がります。

アニメーションもドラゴンの可愛らしさや猛々しさを引き立てます。ネコ参考にしてますよね?可愛いです笑

キャラは相変わらずにぎやかです。仲間たちのギャグも最高。トゥースレス他ドラゴンもかわいらしいです。

そして何よりそれら笑いやドラゴンの特性が、映画を展開するロジックに組み込まれる上手さ。ここは本当に感服です。

今回は1で世界が変わったことの先、違う世界へ足を踏み入れていくわけですが、それでいて過去の旅でもありますね。

やはり母ボルカの存在でしょう。ヒックの先を行ってドラゴンと暮らしていた存在です。父ストイックを変えられずにいましたが、息子が念願を果たしました。

それだけ特別なヒックですが、首長になるのはイヤ。

でも確実に明るい未来を切り開いたのは彼です。

家族がそろう時、その画面にトゥースレスがいる。それはストイック、ボルカどちらも実現できなかったもの。ヒックだからできたことです。

しかしさらに面白いのは、そこまでうまくいっても難しい現実の提示。

すべて平和的にできると信じるヒックを揺るがす敵・・・

ヒックがどうしても対峙しなくてはいけない敵、ドラゴ。話し合いではどうにもならない相手です。雄叫びや表情などなかなか良い悪役でした。

操るアルファもまるでモンスター映画のような映し方で、驚きより勝る恐ろしさがありました。

このドラゴは影である存在に思えます。彼はある意味ドラゴンと共存しているのです。ヒックと同じように。違いはその方法。友情での共存に対する、恐怖と力による共存。

優しさで包むアルファ、絶対的服従のアルファ。

絆のヒックと脅威のドラゴ。対比的でおもしろく、かなり現実的な問いかけになっていますね。

成長したヒックが挑むのは、より厳しい試練。

1作目の少年の冒険では終わらないものです。しかし彼は父の光(炎)を背に、涙を越えて立ち上がります。

“A Chief protects his own.”

父の強さ、母の優しさ。両方しっかり受け継いでいたんですね。

そして偽善でないかと問われるドラゴンと人間の関係に、見事に答えてみせる。他種のために戦うこと、絆で結ばれていること。

“The Alpha protects his own.”

その関係はドラゴン同士でも。人間同士でも。征服でなく、仲間に尽すのが本当の「長」。

共存の姿、指導者の姿。2人は一つに。絆と優しさでみんなを導きます。

ここに示されるヒックとトゥースレスが人間とドラゴンの真の共生。まさに”How to Train your Dragon”を証明しています。この先がますます楽しみ。

とまぁ今回熱くなって書きすぎましたが、本当に本当に傑作です。

素晴らしい。最高。感動。褒め足りない笑

日本公開は必要です。映画館で観たい。待てないって人は海外版観ましょう。フランスやドイツ版には日本語吹き替えも字幕もあるようなので。

それではこれで。また~

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